陶心陶語

加藤唐九郎 志野ぐい呑みのこと

 

加藤唐九郎 志野ぐい呑みのこと

 

 
加藤唐九郎(1898~1985) 志野ぐい呑み
1980年頃 共箱  w6.7×h5.1cm
   

 

1980年前後の最晩年期の作風の典型的な特徴を表しているぐい呑です。

肉厚に作られてさらに志野釉がたっぷりと掛けられていることもあって、ゴロっとした重量感があり、手の上に乗せた時に感じる存在感に圧倒させられます。

この作品にみられる筒形で寸胴の形状は、現代の志野ぐい呑のお手本になっているほどで、加藤唐九郎の影響力はいまだに衰えていません。

巨匠・唐九郎らしさを誇る逸品である。


胴部脇に「一ム」の彫名。
加藤一無斎(いちむさい)を名乗った時代の最後期の作品です。

 

 

一般的には「ぐい呑」とするところを、唐九郎先生は「ぐい呑み」としているところが面白い。箱書きは「くい呑み」とし、「く」に濁点を付けていませんが、これは唐九郎が古来の書風に倣い、あえて書いていないと判断しています。

 


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