陶心陶語

金重素山 彫三島茶碗のこと

 

 

 


金重素山(1909~1995)   彫三島茶碗    共箱
1960年代  w13.8×h7.5㎝

 

 

金重素山先生のこのような三島茶碗は、初めて拝見し、このたびご縁をいただきまして、取り扱いさせていただくことになりました。

重厚で鷹揚な雰囲気を醸す素山の備前焼とは、対照的な作品であり、素山先生の優れた技量や懐の深さに想いを馳せます。

備前の生家で十八歳より家業に従事し、兄・陶陽の片腕として腕を磨いた素山は、40歳を過ぎた頃に、その腕前を見込まれ、京都亀岡の製陶所「鶴山窯」「花明山窯の顧問になり、備前焼とは異風の作品である練り込みや粉引など制作していました。

当時は珍しかった電気窯を積極的に導入されており、電気窯を使用した素山の備前緋襷の原点は、その亀岡での経験が大いに活かされています。

今回ご紹介の作品は、鶴山窯で制作したもので、先に書きましたとおり、類例少ない一品です。

 

 

高台脇に鶴山窯の印、高台内に手印の両方が記されています。

 

 

 

 

見込み部分

 

 

 

 

 

 


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