月白瓷茶碗 (高台)
岡部嶺男展 - 陶の美を極める -
6月27日(土)〜7月23日(木)
-創業八十周年記念特別展 Vol.1-
このたび黒田陶苑では、-陶の美を極める-岡部嶺男展を開催いたします。
今展は、「創業八十周年記念」特別展として行うもので、黒田陶苑とともに歩んだ陶芸家の中でも、特に印象深い人々を取りあげてゆく展覧会シリーズの第一弾として開催いたします。
岡部嶺男先生(1919~1900)は、2007年の東京国立近代美術館工芸館をはじめとした回顧展が全国各地で行われたこともありまして、その大きな功績が近年、再評価されてまいりました。
嶺男先生と私どもとは、昭和25年頃に知り合い親交を深め共に歩み、昭和30年代初頭には常設作家として、織部や志野などのうつわを多く取り扱うようになりました。
今回の展覧会では、岡部嶺男先生が遺された志野・瀬戸黒・織部・黄瀬戸、青瓷・窯変米色瓷など多岐に渡る作品の中から、八点の茶碗と十点の酒盃を取りあげて展観いたします。
鬼才と呼ばれた陶芸家の至高の神わざをご高覧ください。
陶苑・三階をリニューアルいたしました。
賑やかな銀座の一隅であることを忘れてしまう特別な空間で、岡部嶺男先生の名作をゆっくりとご高覧ください。
瀬戸黒茶碗
絵志野茶碗
窯変米色瓷盃
他、全18点出品いたします。
岡部嶺男 おかべみねお
1919 愛知県瀬戸市に生まれる(加藤唐九郎の長男)
1935 学校に通いながら家業に従事し、作陶を始める
1938 東京理科大学に入学
1940 大学を中退し入営。各地を転戦
1945 敗戦後、捕虜となる
1947 復員。愛知県豊田市平戸橋に移る
作陶を再開する
1954 日展北斗賞を受賞
1962 青瓷を始める
1965 紺綬褒章を受章
1968 愛知県日進に移る
1970 窯変米色瓷が完成
1978 病に倒れ半身不随になる。
加藤から岡部に改姓
1989 再起新作展を開催し新作を発表
1990 逝去(享年70歳)
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