本日の一品

Munemaro Ishiguro

石黒宗麿 粉引茶碗

w12.2×h8.2cm 黒田丈二箱 1940年代

石黒宗麿 粉引茶碗 [ 黒田辰秋旧蔵 ]

 

石黒宗麿先生の粉引茶碗で、柔らかな肌を持ち、微細な貫入で覆われて、まことに美的で魅入られる茶碗である。
一見すると、古い茶碗のように見えるが、高台内には、小さな宗麿印がはっきりと押してある。

この上質な宗麿の茶碗は、黒田辰秋先生が大切に終生愛蔵し、普段にお使いになっていたものだと聞いています。

粉引の雨漏りとは古来、お茶人が茶碗のあじわいの妙を言い表していた言葉であるが、このお茶碗はその雨漏りの風情も美しい。

黒田辰秋は、根を詰める仕事の手を休めては、11歳目上の宗麿を慕い、この茶碗で一服し英気を養ったであろう。
同じく作り手であり、ともに京都を活動の場とし同じグループに属したお二人の交遊を思い浮かべ、一服したいものである。

黒田辰秋の家督を継いだ黒田丈二氏の箱書で、「石黒宗麿作 辰秋蔵 丈二識」と箱書があります。

 


 

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【 作品番号 : 605 】

 


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石黒宗麿 いしぐろむねまろ Munemaro Ishiguro

1893   富山県新湊に生まれる
1918   国宝・曜変天目茶碗を見て感動し、陶芸家を志す
1919   東京で陶芸制作を始める。その後各地に転居を繰り返す
1927   京都東山蛇ヶ谷に移る。盟友となる小山冨士夫を知る
1935   京都洛北八瀬に窯を築く
1937   パリ万国博覧会に出品し銀賞受賞
1941   [石黒宗麿作陶展観](銀座 黒田陶苑)
1955   重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される
           荒川豊蔵、加藤唐九郎らと[日本工芸会]を結成
1963   紫綬褒章を受章
1968   逝去(享年75歳)


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