小山冨士夫 備前緋襷ぐい呑のこと
小山冨士夫 備前緋襷ぐい呑のこと
小山冨士夫(1900~1975) 備前緋襷ぐい呑
1960年代 W6.9×D6.5×H4.8cm 共箱
小山冨士夫先生の備前緋襷のぐい呑です。備前緋襷はあまり見かけることがない珍しいと言えます。
小山先生は日本各地の作家の工房を巡り、滞在しては制作していました。
この作品は、岡山備前の藤原啓と雄の親子の工房で制作したもので、稲わらを襷掛けにして焼成する「緋襷」の技法で作られています。
藤原工房の登り窯で焼かれる緋襷は、淡いオレンジ色がかった茶系になるのが持ち味で、土味は肌色に近い色を呈しています。
このぐい呑の特徴的な斜めに傾いた姿は、轆轤引きの中心が外れているために起こります。お酒好きで有名な作者のことですから、お酒が入り上機嫌での轆轤仕事だったのかもしれません。失敗と認めれば、一度潰して土塊にし再度轆轤することになりますが、作者はこの姿を気に入ってサインしていますので、この奇妙奇天烈な姿を意外と気にいっていたことでしょう。
Instagram
Facebook
Twitter
www.kurodatouen.com
銀座 黒田陶苑アネックス は、
ギンザ・シックス [GSIX] の真裏の三原通りに面する銀緑館の2階にあります。
ご来店を心よりお待ちいたしております。
銀緑館前の三原通りには、パーキングメーターの駐車スペース(1時間300円)が多数設置されています。
また、ギンザシックス地下駐車場(30分300円)の他に近隣には多数の時間貸し駐車場があります。
銀座 黒田陶苑では、東京都のガイドラインに準じて新型コロナウイルスの感染拡大防止に務めております。
« 前の記事:鯉江良二先生の... を読む
次の記事:加守田章二 炻... を読む »