陶心陶語

小山冨士夫 備前緋襷ぐい呑のこと

 

小山冨士夫 備前緋襷ぐい呑のこと

 

 


小山冨士夫(1900~1975) 備前緋襷ぐい呑
1960年代 W6.9×D6.5×H4.8cm 共箱

 

小山冨士夫先生の備前緋襷のぐい呑です。備前緋襷はあまり見かけることがない珍しいと言えます。

小山先生は日本各地の作家の工房を巡り、滞在しては制作していました。
この作品は、岡山備前の藤原啓と雄の親子の工房で制作したもので、稲わらを襷掛けにして焼成する「緋襷」の技法で作られています。
藤原工房の登り窯で焼かれる緋襷は、淡いオレンジ色がかった茶系になるのが持ち味で、土味は肌色に近い色を呈しています。
このぐい呑の特徴的な斜めに傾いた姿は、轆轤引きの中心が外れているために起こります。お酒好きで有名な作者のことですから、お酒が入り上機嫌での轆轤仕事だったのかもしれません。失敗と認めれば、一度潰して土塊にし再度轆轤することになりますが、作者はこの姿を気に入ってサインしていますので、この奇妙奇天烈な姿を意外と気にいっていたことでしょう。

 


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