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-志野・織部- 瀧川恵美子 個展
12月6日(土) ~ 12月11日(木)
志野向付 五客
志野鷺図向付 五客
瀧川恵美子
1956 愛知県豊川市生まれ
1977 多治見工業高校専攻科修了
1990 製陶所勤務後、独立。制作を開始
2006 岐阜県土岐市に工房設置
2011 第一回個展(銀座 黒田陶苑) 以降毎年開催
瀧川恵美子さんのこと
瀧川さんの作歴はユニークである。
製陶所での画工の職歴を持つ瀧川さんが、現在のような作風に展開したのが数年前のこと。それまでは子育てをしながら、名もなき陶工として量産の器を製作していた。
独りでもって桃山時代の志野や織部に取りくみはじめた瀧川さんには、師といえる人物は居ない。強いて言えば、彼女にとっての師は桃山時代の名工たちが遺した名品なのである。
美術館や博物館に通い桃山時代の名陶を観察したり、骨董店に頼み込んで実物を手に取らせてもらうことを繰り返し、図鑑・図録は、ちぎれるほど読み漁っていた。
弟子が師匠の作品に憧れ惚れた結果として作風が似てしまうことはよくあるが、師を持たない瀧川さんの作品は、いつのまにか心の師である桃山陶に似てしまった。そして、時待たずして師を追い抜こうと考え始めたのは当然のことであった。
おかげをもちまして、黒田陶苑での瀧川さんの作品の評判は上々。
その理由は、使って楽しむことでさらに魅力が増すからに他ならない。
皆々さま、ぜひ、お試しくださいませ。
黒田陶苑代表 黒田佳雄
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