陶心陶語

板谷波山 白磁仙桃文皿のこと

 

板谷波山 白磁仙桃文皿のこと

 


板谷波山(1872~1963)
白磁仙桃文皿 共箱 w20.0×h3.5㎝ 

 

荘厳華麗な装飾的な作品で知られる波山。
おもに壷や花入、香炉などを多く残している作家で、この作品のような皿は極めて珍
しい。
この作品が昭和十四年に制作されたという箱書から六十四歳の時のものである。
作品集や回顧展図録など見渡してみても、皿の掲載はなく、この作品は、特別な注文
で一点制作されたものと考えられます。
不老長寿の吉祥文様である仙桃文は、波山が好んで使った文様で、壷や香炉などに取
り入れてあり、波山の文様の中でも特に人気がありました。
薄く作られた器胎に深く彫り込みを入れて刻み込まれた文様に透明釉が掛けられて、
淡い陰影が現れていてとても美しい。
東京美術学校で木彫を学んだ波山の卓抜した彫刻の技芸が卓上に映える一品です。

 

 


板谷波山(1872~1963)白磁仙桃文皿(拡大)

 


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