富本憲吉 白磁彫模様八角香爐のこと
富本憲吉 白磁彫模様八角香爐 w9.3×h8.8㎝ (本体高7㎝) 共箱
「模様から模様を造らず」を制作理念として、模倣を否定し新しい模様と形状を探求した富本憲吉の作風は、つねに変遷し楽焼から始まった作陶は、染付・赤絵色絵の磁器となり、山野草や風景、日常の静物、漢詩といったさまざまな意匠を纏い、ついには晩年の金銀彩や五彩を駆使した、四弁花・羊歯模様の装飾的かつ絢爛豪華な作品へと昇華されていきました。
富本憲吉の作風の中に、彩色作の他とは異色とも想える白磁作品があります。
英国留学時代に見たマイヨールの裸婦像の白く柔らかくふくよかな肉付きに感銘したことが、白磁作品の制作の動機と云い「不透明な柔らかいこの釉面は、ついに永く私の白磁として東京時代まで続いた。」と富本は後年に回想しています。
この作品は、1931年(昭和6年)の作品で、東京世田谷・祖師谷に構えていた工房で制作されたものです。
美しくふくよかな白磁に優しく彫り込まれた模様が気品を放つ一品です。
銀製の火舎は、内藤四郎先生による彫金作品です。
美的な白磁の肌を持つ、八角形といえど丸みのある面をした作品。
風ぐるま模様の透かしを入れた内藤四郎の彫金が趣きをそえます。
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