陶心陶語

金重素山 伊部愚意呑のこと

 

 

 


金重素山(1909~1995)  伊部愚意呑   共箱
1980年代  w8.3×d7.4×h4.3㎝

 

 

金重素山先生は、二十歳代半ばの若僧であった私からするととても怖い先生であった。

二人の人間国宝が居て、備前焼が飛ぶように売れていた1980年代には、全国から百貨店のバイヤーや各地にあった備前焼専門店の店主が仕入れの為に大挙押し寄せていた。

私も毎月のように備前に出かけて、軒並み陶芸家の工房を訪問して作品の見定めをし仕入れに励んでいたころである。

ずいぶん後のことであるが、素山先生は、業者に対しては誰ともなく厳しかったと聞いた。
そんな素山先生が、嬉しそうにご機嫌に出迎えてくださったことがあった。

それは、傘寿を記念して行われる個展の出品作の窯出しが進んでいた時のことであった。

続きは別の機会に書きたいと思います。この作品はその時代の一品です。

 

 

愚意呑は、ぐいのみと読みます。
素山先生は最晩年の酒呑は、この箱書きを好んでされていました。

 

 

 

高台部分。がっしりとして逞しい高台です。

 

 


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