本日の一品

Nodo Fujimoto

藤本能道 草白釉釉描色絵金彩蓮池翡翠図六角箱

h8.8×w29.6cm 1991年 共箱 Sold

藤本能道 草白釉釉描色絵金彩蓮池翡翠図六角箱

朝霧に霞む古池。蓮花が咲き誇り、翡翠が折れ枝にとまり獲物を待っている。幽玄清冽な初夏の早朝一刻を八角筥に刻みつけている。
翡翠の背の色と蓮花の薄紅色が印象的。釉描加彩の技法によって画面に遠近感を現して、精緻な彩色を際出させています。
翡翠の図は、藤本能道先生の最も好まれたモチーフで「翡翠の能道」と呼ばれていました。ライフワークとして翡翠を描き続けた藤本能道の集大成と呼べる最晩年期の傑作。
この作品は、藤本能道回顧展(日本経済新聞社主催・1993年)に出品されています。

 

藤本能道 ふじもと のうどう(本名・よしみち)

1919 東京出身
1941 東京美術学校工芸科を卒業
1970 東京藝術大学教授に就任
1976 陶板展(銀座 黒田陶苑)
1985 東京藝術大学学長に任命
1986 重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定
1991 勲二等旭日重光章を受章
1992 逝去(享年73歳)

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