Kado Isaburo
角 偉三郎 朱塗銚子
h34.5×w31.5☓d18.8cm 2000年 共箱
日展に永く所属し、沈金技法を用いた煌びやかな装飾的な漆工芸品をおもに制作していた角偉三郎先生は不惑の40歳の時に、創作の方向性を見失いかけていた。
そのさなか、作品だけは見て知っていた鯉江良二に面会したい旨の手紙を書き、常滑に鯉江良二を訪ねたという。
初対面の鯉江に会い、その後交流し、親交を深めていった。そして、鯉江に大きな影響をうけていったという。
そして、鯉江に背中を押されたのである。それまで、実用的な器物はほとんど制作しなかった角は、鯉江の助言もあり、椀や盆など実用的なうつわを精力的に制作するようになった。
永く所属した日展を退会し、日本各地で「うつわ」での個展を開催するようになっていった。実用性があり、堅牢で美しい角の漆のうつわは人気になり、個展を開けば即完売する作家になっていった。
この作品は、2000年に制作された銚子・酒注で、古典を引用しながらも現代性と実用性を追求した姿麗しく、朱の色が冴える一品です。
高台にサインが入れられています。
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【 作品番号 : 607 】
角 偉三郎 | Isaburo Kado
1940
石川県輪島市に生まれる
1955
橋本哲四郎(沈金師)に師事
1964
日展に入選(以降15回入選)
1978
日展特選を受賞
1979
日展無鑑査
1980
鯉江良二を訪ね、影響を受ける
1983
日展退会
全国各地で個展活動を始める
1993
塗りの系譜展招待出品(東京国立近代美術館工芸館)
1995
日本の現代工芸展招待出品(ロンドン・V&A美術館)
1996
現代日本漆芸展(ニューヨーク・ジャパンソサイティ)
2005
逝去(享年65歳)
作品お問い合わせ番号 : #607
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