本日の一品

Tokuro Kato

加藤唐九郎 絵志埜茶碗 [ 銘・夢玄 ]

h9.7×w14.5cm 1980年代 共箱 [Sold]

加藤唐九郎 絵志埜茶碗 銘「夢玄」




加藤唐九郎 絵志埜茶碗 銘「夢玄」

加藤唐九郎先生は、80歳を超えた頃から、それまで「一無斎」としていた雅号を「陶玄」として作品を発表するようになりました。
陶玄は「とうげん」と読みますが、玄を訓読みすれば「とうくろ」と読む遊びを入れ込んでいます。
永仁の壷事件のあと、唐九郎の名を改名することになりましたが、年を経て、馴染みのある名に戻したいという唐九郎の想いが感じられます。

その後には「玄」の一文字を使うようになりました。
この作品はその時代の作品で、作品と箱書き共に「玄」のサイン・署名があります。

作品を命名するにあたり、特別な焼き上がりを喜び、ご自分の名前である玄の一文字をいれ、蓋裏に「銘 夢玄と号す」と認めています。

日本経済新聞社刊「加藤唐九郎作品集」所載作品

 


 

加藤唐九郎  |  Kato Tokuro

1898   愛知県瀬戸市に生まれる
1914   製陶業を始める
1933   随筆「黄瀬戸」を刊行
1934   「陶器大辞典」を刊行
1935   名古屋市守山区翠松園に移る
1950   戦後初の個展[瀬戸黒茶わん展]を開催(銀座 黒田陶苑)
1952   無形文化財有資格者に認定される
1953   [新作陶芸展]開催。初めて黄瀬戸を発表(銀座 黒田陶苑)
1954   桃里会に参加
1955   荒川豊蔵、石黒宗麿らと「日本工芸会」を結成
1960   永仁の壷事件起こる
1961   一無斎の号を得る
1964   [東京オリンピック記念・加藤唐九郎陶芸展]を開催
1969   志野茶碗「鬼ケ島」完成
1972   原色陶器大辞典を刊行
1973  新作個展[野の唐人‐唐九郎展]を開催
1982   最後の個展[加藤唐九郎の世界展]を開催
1985   逝去(享年87歳)

 




facebook

Twitter

Instagram

www.kurodatouen.com

 

作品お問い合わせ番号 : Sold

お気軽にメールでお問い合わせくださいませ。  お問い合わせ