Mineo Okabe
岡部嶺男 窯変米色瓷炉
h12.9×w17.8cm 1971年 共箱 Sold
中国・南宋時代後期(13世紀)において、優美な青瓷を焼成したことで知られる龍泉窯で作られた香炉の典型的な形状を日本では古来、袴腰と呼びます。
その品格の高い形状を、嶺男は卓抜した造形力でもってさらに高め、美の究極である窯変米色の釉で荘厳したのである。
この作品は、中国・南宋官窯青瓷の超越をめざしていた岡部嶺男が到達した最高峰に位置する香炉として存在。
存命中に行われた回顧展「現代陶芸の鬼才・岡部嶺男」展(1981年・日本経済新聞社主催)と、没後の回顧展「青瓷を極める・岡部嶺男」展(2007年・東京国立近代美術館主催)の両展覧会に出品され、他に類を見ない名品として紹介されています。
岡部嶺男 おかべみねお
1919 愛知県瀬戸市に生まれる(加藤唐九郎の長男)
1938 東京理科大学に入学
1940 大学を中退し入営。各地を転戦
1945 敗戦後、捕虜となる
1947 復員。愛知県豊田市平戸橋に移る
作陶を再開する
1954 日展北斗賞を受賞
1962 青瓷を始める
1965 紺綬褒章を受章
1968 愛知県日進に移る
1970 窯変米色瓷が完成
1978 病に倒れ半身不随になる。加藤から岡部に改姓
1989 再起新作展を開催し新作を発表
1990 逝去(享年70歳)
2011 没後20年回顧展[宿命-岡部嶺男展](銀座 黒田陶苑)
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