本日の一品

Shoji Kamoda

加守田章二 彫文壷

w14.5×h14.6cm 1970年  加守田昌子箱  [Sold]

加守田章二 彫文壷


加守田章二 彫文壷

夭折の天才陶芸家・加守田章二が遺した壷。
他に類例を見ないこの壷は、岩手・遠野の土を使って遠野で制作されたもので、無釉焼き締めの作品である。
この作品で目を惹くのは、粗く彫られた鱗状の紋様であるが、さらに興味深いのは、口元にはなめすように繊細に彫られた曲線彫文が施されていることである。
ゴリゴリと彫られた鱗状文と丁寧に仕上げられた曲線彫文、この剛柔が調和して一つの壷の上でみごとに競演を果たし、静かな生命感を宿している。
遠野の土の特性を活かした37歳の加守田章二渾身の一作である。

 


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加守田章二 | Shoji Kamoda

1933
大阪府岸和田市に生まれる
1952
京都市立美術大学工芸科陶磁器専攻に入学
1956
京都市立美術大学卒業。茨城日立に移り製陶所に勤務
1959
栃木県益子に移り制作を開始
1962
穴窯での灰釉作品の制作が始まる
1965
灰釉作品が注目される
1966
日本陶磁協会賞を受賞
1967
高村光太郎賞を受賞
1969
岩手県遠野に移り、その後作品は毎年変化していく
1970
[曲線彫文]を発表
1971
[彩色]を発表
1974
[陶板展](銀座 黒田陶苑)以後毎年出品
1979
東京東久留米に工房を移す
1983
逝去(享年49歳)

 


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