Bernard Leach
バーナード・リーチ 青瓷櫛目壷
h17.8×w14.1cm 1953年 共箱 [Sold]
バーナード・リーチ先生の格調高い瓜形の形状をした壷で、櫛目文様が印象的な作品です。リーチ独特の透明感のある緑色がかった青瓷がかけられています。
細かな貫入が入ったリーチ青瓷は光によって様々な色合いを呈して、みずみずしくて美しい。
リーチの瓜形の花器の類例は少ないものですが、名作として挙げられる白磁や青瓷の作品にいくつか瓜形をしたものが遺されています。リーチが中国・宋時代の古陶磁にも影響を受けていたことがわかる貴重な作品でもあります。
バーナード・リーチは、1953(昭和28)年2月に五度目の来日をし、日本各地で作陶をするなど1年半ほど滞在しました。東京や大阪などで個展やグループ展を開催し、1954年秋の帰国直前には、滞在中に制作した陶芸作品を東京で発表するなど日本滞在を満喫しました。
この作品は、英セントアイブスのリーチポタリーで制作した作品で、1953年の東京での個展で発表したものです。
蓋裏の箱書の右下には、自筆で1953と書いていますが、作品は1953年以前に制作されたものです。中央に[B.L.]と書き、左下に[リーチ]とカタカナで書いてあり、リーチの親日ぶりが目に浮かびます。
高台脇に、B.L.とリーチポタリーの印が押されています。
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バーナード・リーチ | Bernard Leach
1887
香港に生まれる (国籍イギリス)
4歳まで日本在住
1907
ロンドン美術学校入学
高村光太郎と知遇を得る
1909
再来日し東京・上野で画塾を開く
入門してきた柳宗悦と出会い親交を深める
1910
富本憲吉と出会う
1911
六代尾形乾山に師事、陶器制作を始める
1917
千葉我孫子の柳宗悦宅に窯を作り作品制作
濱田庄司と出会う
1920
濱田庄司を伴って帰英
1922
イギリス南部セントアイブスで制作開始
1934
再来日。その後、頻繁に来日し日本各地で作陶する
1966
来日(8回目)この年2回来日する
勲二等瑞宝章を受章
1974
最後の来日(13回目)
1977
90歳記念回顧展開催(英・ヴィクトリア&アルバート美術館)
1979
逝去(享年92歳)
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