本日の一品

Kyusetsu Miwa

三輪休雪 萩焼盃

h5.2×w7.6cm 1990年代  共箱  [Sold]

三輪休雪 萩焼盃

 

著名陶芸家の中で、もっともご長寿であった三輪壽雪先生。
十一代三輪休雪の名で人気を誇り活躍していたのは、日本の最高潮期の70~80年代にあたり、さらに茶道の全盛期とも重なり、その大きな需要もあって、三輪先生は数多くの作品を残しています。
特に、茶碗やぐい呑は無尽蔵といえるほど数量が豊富なため、美術マーケットで取引される作品は稀少とは言えません。需要供給のバランスで以って取引きされるマーケットでは、同様同種の作品数が多いこともあり、人間国宝であっても数万円という値の品物も実際に存在いたします。
大人気作家であった十一代三輪休雪も年齢ととともに作品数は激減してゆき、90歳を超えた時代の作品は、逆に稀少性が高くなります。
この作品は2000年代初頭、強いて申せば21世紀初頭の作品で、壽雪を襲名する直前の時期に制作されたぐい呑です。
高台削りを廃したべた底で、かなり大振りの作風はこの時期の特徴です。特にこのぐい呑は白萩の調子が抜群で、釉下の鉄絵が見え隠れする景色は、掌の上に乗る作品ながら雄大な気分に浸れます。
高台に釘彫サインがあります。

 

 


 

十一代 三輪休雪 | 11th Kyusetsu Miwa

1910
山口県萩市に生まれる
九代三輪雪堂の三男
本名:三輪節夫
1927
家業に従事し作陶を始める
1955
三輪休を襲名
三輪節夫の名で作品を発表
1960
日本工芸会正会員
1967
十一代 三輪休雪を襲名
1972
山口県指定無形文化財に認定
1976
紫綬褒章を受章
1982
勲四等瑞宝章受章
1983
重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される
1990
勲四等旭日小授章受賞
2003
長男に家督を譲る
三輪壽雪を襲名
2012
逝去(享年102歳)

 

 

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