Muan Nakazato
中里無庵 斑唐津ぐい呑
h5.3×w6.9cm 共箱 1960年代 [Sold]
唐津焼の人間国宝・中里無庵先生の12代太郎右衛門時代のぐい呑です。
古唐津の研究にその一生を捧げたといって過言ではなく、唐津焼を復興した人物でもあります。廃れていた古唐津の技法を研究し実践再現するなど、その功績は偉大です。
作風や箱書きを拝見すると、このぐい呑は中里無庵を襲名する直前の時期に制作されたものと推察できます。1960年代後期なので今から50年前の作品です。
口縁部から幾筋にも流れおちる鉄釉の景色が絶品で、ゆったりとした轆轤のわざで作られたその形状は堂々たる姿で、高台の作りも切れがあり絶妙です。
高台脇に「タ」と「た」を組み合わせた、異例の釘彫サインがあります。
中里無庵 | 十二代 中里太郎右衛門
1895
佐賀県唐津市生まれ(11代中里太郎衛門の次男)
1914
家業に従事。桃山時代の古唐津の技法などの研究を始める
1927
十二代 中里太郎衛門を襲名
1966
紫綬褒章を受章
1969
勲四等瑞宝章を受章
京都大徳寺で得度し法名・宗白を授かり、号を無庵とする
家督を長男に譲る
1976
重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される
1985
逝去(享年89歳)
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