Taroemon Nakazato 13th
13代 中里太郎衛門 叩き青唐津壷
h29.2×w29.5cm 1980年 共箱 [Sold]
唐津焼の名門・13代中里太郎衛門の姿の良い壷です。
紐作りで陶土を積み上げてゆき、器体の内外を特製のこてで挟むように叩いて成形するという太郎衛門先生のお家芸と呼ばれた「叩き」で制作された作品です。壷表面には、丹念に叩かれた痕跡があり、それが見所にもなっています。
「叩き」は轆轤成形より、時間を要する成形技法ですが、その最大の利点は、薄く成形することで軽量に作れることです。実際、この壷を手に取ってみると意表をつくくらいの軽さで、名匠・太郎衛門の技量に敬服します。
壷全体に掛けられた暗緑色の灰釉のことを唐津焼では「青唐津」と呼ばれており、壷の内外にたっぷりと掛けられた灰釉は、均一に理想的な発色を呈しています。
高台には、作者サインと制作日時が「昭和五十五年七月十七日 十三代太郎衛門」と刻まれています。
色・形・叩き目、いずれも美しい、格調の高さを感じる十三代太郎衛門先生の逸品です。
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13代 中里太郎衛門 | Taroemon Nakazato 13th
1923
佐賀県唐津市に生まれる
12代 中里太郎衛門(無庵)の長男
1943
東京高等工芸学校工芸図案科卒業
1967
日展会員
1969
13代 中里太郎衛門を襲名
1984
日本芸術院賞受賞
1985
日展理事
1995
紺綬褒章受章
2002
長男に家督を譲り得度
中里逢庵を名乗る
2007
日本芸術院会員
2008
旭日中綬章受章
2009
逝去(享年85歳)
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