板谷波山 蝶貝名刺皿

 

板谷波山 いたやはざん

1872 茨城下館に生まれる
1894 東京美術学校彫刻科卒業
1896 石川県工業学校木彫科主任教論になる
1903 東京・田端に移り工房を築く
       波山と号し制作を開始
1906 日本美術協会展・技芸褒状一等を受賞
1917 日本美術協会展・金牌第一席を受賞
1929 工芸家として初の帝国美術院会員となる
1934 帝室技芸員となる
1953 文化勲章を受章
1960 重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定されるが辞退
1963 逝去(享年91歳)

新春特別展

新年を迎えるにあたり、黒田陶苑の3階展示室を美術空間として、陶芸逸品や古美術の
作品を常設展示するスペースとしてリニューアルいたします。そのお披露目としまして、今回の新春特別展を開催させていただきます。

北大路魯山人は、藝術・美術的作品とは、夢と現を行き来するもので、時には幻になるものと言いました。
藝術は、つねに夢の境にあると。
この展覧会の終了後には、リニューアルした空間を我々の原点でもある魯山人先生のお言葉
にある「夢境」を敬意の念で伝承させていただき、この空間の名称とし、現代陶芸の名品から古陶磁の代表的作品まで、月替わりでの展示をしてまいりたく存じます。夢の境を往き来する美術品の中から、黒田陶苑の眼によって厳選しました珠玉の作品の魅力を感じていただきたく存じます。

日本でもっとも小さな美術館ですが、お近くにお越しの際には、お立ち寄りいただけましたら
幸いに存じます。                                黒田陶苑主・黒田佳雄