伊賀の渡辺愛子さんは、誰よりも研究熱心で、好奇心が旺盛である。
そんな渡辺さんが、八年前から始めた六古窯を自作でもって、ひと巡りするプロジェクトのシリーズ第三弾。
今回は、兵庫県中東部に位置する丹波で室町時代以降に多く作られた古丹波に、渡辺愛子さんが挑みました。ぜひ、ご高覧ください。
伊賀の渡辺愛子さんは、誰よりも研究熱心で、好奇心が旺盛である。
そんな渡辺さんが、八年前から始めた六古窯を自作でもって、ひと巡りするプロジェクトのシリーズ第三弾。
今回は、兵庫県中東部に位置する丹波で室町時代以降に多く作られた古丹波に、渡辺愛子さんが挑みました。ぜひ、ご高覧ください。
このたび黒田陶苑では、古今の名碗展を開催いたします。
「古今の名碗展」は、1970年代に原点がある弊社伝統の特別企画の展覧会です。
今回は、桃山時代~令和時代までの選りすぐりの茶碗を集めての展観になります。ぜひご高覧くださいますようお願い申し上げます。
北大路魯山人旧蔵:呼継志野茶碗(桃山時代)
川瀬 忍:藍瓷茶碗(2019年)
隠崎隆一:備前茶碗(2019年)
このたび黒田陶苑では、増原嘉央理さんの個展を開催いたします。
毎年開催するようになって5年になりますが、毎回毎回、新しい作風でチャレンジする姿勢に増原の実力を感じているファンは少なくないと思います。
今回の新作は「星影」と名付けた線状金銀彩の作品たち。豪華絢爛な印象のある増原作品がグレードアップし、さらに緻密繊細をとりいれ豪奢を極めています。
色彩や輝きに他にはない魅力を秘めた新作「星影」をぜひご高覧くださいますようご案内申しあげます。
(右)星影酒杯 w9.0 × h2cm
(左)星影酒杯 w8.5 × h7.2cm
(奥)星影皿 w18.5× h4.0cm
(手前)星影皿 w19.5 × h3.8cm
増原嘉央理 Kaori Masuhara
1985年 北海道札幌市生まれ
2004年 英国留学
2008年 武蔵野美術大学 造形学部卒業
2010年 瀬戸市新世紀工芸館修了
2011年 帰郷し、陶芸制作を始める
2015年 初個展
このたび黒田陶苑では、金重潤平氏の個展を開催いたします。
明治維新以降に衰退していた備前焼は戦後になって金重陶陽の尽力により再興を遂げました。時を経て現在、第三世代を迎えた備前焼は多様性を求められ、
さまざまな様式で発展しさらに進化し続けています。
第三世代の備前焼を先導する一人である金重潤平さんは、海外での個展なども精力的に行っており、新しい備前焼の美の追究に余念なく取り組まれています。
今回の新作は、金重潤平さんの独自の解釈と目線でもって、第一世代から第二世代の歴代備前焼をリスペクトし制作されたものも含まれ、備前焼の進化の系譜を俯瞰するような構成になっております。
ぜひ、ご高覧くださいますようご案内申しあげます。
(右) 備前酒呑 w6.0 × h5.1cm
(左) 備前緋襷徳利 w9.6 × h10.5cm
備前緋襷蓋花器 w13.8 × d10.6 × h12.8cm
金重潤平 Junpei Kaneshige
陶芸家・金重晃介の長男/金重陶陽の孫
1994年 早稲田大学卒業
2000年 ロングアイランド大学院彫刻家修了
2013年 黒田陶苑・第一回個展(以降毎年開催)
新春恒例の陶芸逸品展を開催いたします。
今回のメインとなる作品は、新発見となる河井寛次郎の百年前の作品です。
そのほか、北大路魯山人を始めとする陶芸巨匠の作品の展観になります。
[画像]
河井寛次郎:鳥注 (1921年作)
北大路魯山人 書「天上大風」部分
「良寛禅師は実に畏るべき美字を書きました。良寛こそうまい字であって、美しい字で良い字だと思います。もの柔らかで、温和静寂で、有難いまでにこなれ切ったものであるが、それでも時々途方もなく圭角の現れたものがあり、表面平穏の中に潜在する圭角の一端を発見して、私どもは、はっと思わされることさえある」
陶芸をはじめ書や絵画などに優れた才能を発揮した希代の天才芸術家・北大路魯山人は、幼少より習字で顕彰を得るなどで書の才能を自覚し、20歳の頃に、書家になるために上京。
その後10数年の間、書道に関係する仕事に就くが結果的に書家としての道を歩むことなく挫折した。
放浪を経たのち、料亭経営者そして陶芸家として大成してゆくのである。
「どんな書でも美がなくてはいけない。美がなくては能書とはいわれない。いかに立派に書いても、いかに達筆に書いても、その人工的技術の外に自然美というような美が無くちゃいかぬ」
これは、書に対しての言葉であるが、魯山人が残した芸術のすべてにおいて共通する魯山人の美意識を象徴するものである。若年から研鑽し尽くした書は、魯山人の美の根幹をなすものであった。
幕末・明治から大正に流行した中国趣向が、昭和になり日本趣向に代わる頃、良寛の書が世間で注目されはじめ、それまで王義之などの中国古典に傾注していた魯山人は、一気に良寛に傾倒した。
良寛詩を壼に書きつける作品を制作するなど、古陶磁倣作が中心だった陶芸が変化を遂げる契機にもなったのである。
この作品は、凧あげで遊ぶ子供たちにせがまれ、良寛が即興的に凧に書いたと伝わる書「天上大風」を魯山人が臨書した作品である。
良寛と出会ったことで生まれた新しい美意識をかみしめつつ畏敬の念をもち墨書した一品である。
いつも黒田陶苑をお引き立てくださいましてありがとうございます。
まことに勝手ながら、年末年始の休業をさせていただきます。ご不便をおかけいたしますが、なにとぞ宜しくお願いいたします。
新年1月6日は、定休日の月曜日にあたりますが、仕事はじめとして臨時営業いたします。
【年末年始休業】12月29日(日)~ 1月5日(日)
1月6日(月) 臨時営業 11:00~19:00
7日(火)以降 平常営業 11:00~19:00