四回目となった小出尚永さんの個展ですが、今まで以上に作品は迫力を増し重厚でどっしりとした風格で、なんとも男っぽい。
四耳壺は、もはや古臭いものであるが、彼が魂を燃焼させて焼き上げるそれは、時代や流行をとやかく言うことすら無意味に思える、しっかりとした「モノ」としての良さがある。
小出さんの作品群を鳥瞰するとき、備前焼は良いものであると思い知らされます。
黒田佳雄
備前鎬壺
小出尚永 こいでなおえ
1978 兵庫県尼崎市生まれ
1997 陶芸家・原田拾六の弟子になる
2011 独立する
備前牛窓に工房を建てる
2013 初窯を焚く
2014 初個展をひらく
2017 四回目の個展をひらく