このたび黒田陶苑では、今井完眞展-多幸-を開催いたします。
まるで生きているようだと絶賛される今井さんの陶芸は、超絶を極めてさらに進化を続けています。
今回のテーマは蛸。
古代より食され、昔からそのユニークな姿が愛され、お正月には縁起ものとするなど
日本人に身近な蛸ですが、その軟体を陶芸で表現するには困難が伴います。
しかし今井は、その難しいテーマにあえて挑戦しました。
スーパーリアリズムから「八ちゃん」まで、さまざまな蛸が行列いたします。
皆さまに幸多かれと願いつつ、今井陶芸をぜひ身近でご覧いただきたく存じます。
蛸壺と蛸
蛸
蛸とワタリガニ
蛸とタコツボ
蛸 3種
今井完眞 Sadamasa Imai
1989 京都市生まれ
2013 東京藝術大学 美術学部工芸科陶芸講座 卒業
2015 東京藝術大学大学院 美術研究科陶芸専攻 修了
2018 第4回黒田陶苑個展
このたび黒田陶苑では、山田 想個展を開催いたします。
若き急須名人として名を知られる山田さんは、技量とセンスに優れ、常滑焼の次世代を担う人材です。
伝統を守りつつも新しいチャレンジにも怠りなく、近年手がける斬新な青シリーズは、人気があり評価も高い。
今回の個展では、穴窯で作られた青シリーズから伝統的な朱泥まで幅広く展開しています。
ぜひご高覧くださいますようご案内させていただきます。
朱泥急須
常滑穴窯急須
青 急須
青 後手急須
青 急須
常滑青急須
常滑茶碗
山田 想 Soh Yamada
1979 愛知県常滑市出身
四代山田常山の長男
2002 常滑市立陶芸研究所修了
岐阜県多治見にて制作開始
2004 常滑に戻り、常山窯で制作
2009 第1回黒田陶苑個展(以降、毎年開催)
このたび黒田陶苑では、小山厚子個展を開催いたします。
個性的で独創的な作陶活動を続けている小山厚子さん。
近年、轆轤や板おこしなどの技法に実験的な手法を加え洗練された作品は、高名な陶芸家の作風に肉迫するような仕事を展開しています。
今回の新作展では、備前窯変やヒダスキをはじめ、人気の銀彩や粉引色絵などを発表いたします。
ぜひ、ご高覧くださいますようご案内申しあげます。
備前長方皿
紅志野茶碗
備前四方皿 五客
粉引色絵銘々皿
牛のうつわ
備前窯変徳利+色絵酒盃
小山厚子 Koyama Atsuko
1979 岡山県備前市生まれ
2000 父・小山末廣に師事
2003 初窯を焚く
2005 初個展(銀座 黒田陶苑)
2018 第14回個展
このたび黒田陶苑では近代陶藝巨匠展を開催いたします。
近代陶藝は、昭和の特に戦後の時期に、先を行く北大路魯山人に追随するかたちで才能あふれる個人作家が台頭し、経済成長の追い風により発展を遂げてゆきました。
今回の展観では、近代陶藝を鳥瞰するうえでキーマンとなる人物をとりあげ、その作品を並列する企画といたしました。
ぜひ、ご高覧いただきたくご案内させていただきます。
「出品作家」
北大路魯山人 河井寛次郎 加守田章二 濱田庄司 他
加守田章二 炻器壺
北大路魯山人 辰砂うりがた花入
河井寛次郎 鉄釉辰砂筒描扁壺
このたび黒田陶苑では、北大路魯山人先生の「うつわ」作品を特集して展観いたします。
大正時代末期に、東京赤坂にて料亭「星岡茶寮」を経営を始めた若き魯山人は、それまでにない料理や室礼・自作の食器でもって顧客をもてなし、今で云うところの予約のとれない人気店を作り上げ、星岡茶寮の人気は全国に波及、現代の和食文化の礎を築くことになりました。
魯山人先生はうつわを多く制作し、形状・種類・絵文様などに特徴があり、代表作と呼ばれる作品も多く知られています。
今回は、鬼才・魯山人の「うつわ」のかずかずを展観いたします。
ぜひ、ご高覧くださいますようご案内申し上げます。
なお、毎週月曜日は、定休日のため休廊になります。
このたび黒田陶苑では渡辺愛子さんの個展を開催いたします。
隔年で開催している渡辺さんの個展には、新作を心待ちにしている多くのファンがつめかけます。
その理由といえば、二年間の数度の穴窯で焼成され作家自らの眼で厳選した極上品が毎回勢ぞろいするからです。
今回は、ユニークな手ひねり造形の信楽犬の新作をはじめ、骨格のがっしりした古信楽を思わせる壺、使い心地の良い酒器、料理を楽しむ方に好適なうつわなど、170余点の新作の展観になります。
ぜひ、ご高覧いただきたくご案内させていただきます。
信楽うずくまる w16.6×h18.2㎝
信楽茶碗 w12.1×h8.9㎝
信楽犬 w9.5×d24.5×h22.7㎝
伊賀筒花入 w7.5×h22.1㎝
渡辺愛子 Aiko Watanabe
1971 大阪府堺市生まれ
1992 嵯峨美術短大絵画科卒業
1994 信楽穴窯に興味を持つ
2001 伊賀に穴窯を作る
2006 第1回黒田陶苑個展