山崖兄弟 漆芸展

このたび黒田陶苑では、山崖兄弟漆芸展を開催いたします。
兄・山崖宗陽、弟・山崖松堂のお二人による、それぞれの得意技を駆使して作られる新作の展覧会になります。
一般的に漆芸は、木を素材として成形したものに、漆を塗り重ね作られるものとして知られていますが、山崖兄弟が手がけるほとんどの作品は、漆だけで成形するという時間と手間をかけて作られるものです。芯漆と呼ばれるこの技法を駆使し、さらに繊細精緻な蒔絵の技法を組み合わせた山崖兄弟の漆芸は、高級感に溢れ、超絶技巧を誇る逸品に肉薄するような質の高さが見えてまいります。

展覧会では、ぐい呑などの酒器や盆、椀の食器まで幅広く展示いたしますので
この機会にぜひご高覧賜りますようご案内申しあげます。

 

 


 

山崖兄弟(石川県輪島市出身)|Yamagishi Brothers

山崖宗陽 やまぎしそうよう 1961年生まれ
山崖松堂 やまぎししょうどう 1965年生まれ

デレックラーセン 個展 ― 古都信楽 Ver.4 ―

このたび黒田陶苑では、デレックラーセン個展を開催いたします。
4回目になる今回の個展では、京都の山奥に据えられた穴窯を使って焼成された信楽や伊賀の新作を展示即売いたします。
デレックさんの作品は、穴窯焼成の高火度の炎により出現する濃い緋色が一番の特徴になっていて、器表面を流下するビードロの透明感にも見どころがあります。
一つの器物の中に赤と緑の配色の絶妙な彩りが美的なデレックラーセンの古都信楽をぜひご高覧くださいますようご案内申しあげます。

【出品予定】
緋色の信楽、ビードロの伊賀、それぞれのうつわ・酒器など約150点


信楽徳利 h10.8×w9.3㎝(箱無)
信楽ぐい呑 h5.2×w6.6㎝

 


 

デレック・ラーセン|Derek Larsen

1975
アメリカ・カンザス生まれ
2000
カンザス大学卒業後、オーストラリアの大学へ
2008
来日。各地を巡り研修、奥三河に穴窯を作る
2010
陶芸の森 アーティストインレジデンスにて制作
2012
帰化。京都京北に穴窯を作り、制作を始める
2017
第1回個展(銀座 黒田陶苑)

伊勢﨑競 個展

このたび黒田陶苑では、伊勢﨑 競個展を開催いたします。
備前焼の名門に生まれた伊勢﨑 競さんは、皿や鉢などのうつわ作りに特化した作陶活動を続けていることで知られています。
土味や緋色といった備前焼ならではの伝統美を巧みに取り込み、現代の暮らしや料理に似合う、絵になるカッコイイうつわを作っている特別な感性を持つ作家です。

今回の個展では、新たに手掛けている蓋物をはじめ、うつわを中心に酒器や花器など150余点の新作を展示販売いたします。
この機会にぜひご高覧くださいますようご案内申しあげます。

 


備前窯変花入 w13.6×h23.5cm

備前長方台皿 w79×d24×h8.5cm

上:備前蓋物 w19×h5.5cm
下:備前蓋物 w8.8×h4cm

備前木の葉小鉢 w10×h3.6cm

 


 

伊勢﨑 競|Isezaki Kyo

1970
岡山県備前市生まれ
故伊勢﨑 満の四男
1988
備前焼・柴岡紘一に師事
2001
黒田陶苑 初個展
2020
黒田陶苑 第六回個展

陶芸秀作展

陶芸巨匠の小品から現代作家の珍しい作品まで、一堂に集め展観いたします。
この機会にぜひご高覧くださいますようご案内申しあげます。

渡辺愛子が古丹波に挑む

 

ひとり六古窯と題した渡辺愛子さんの企画展がオープンしました。
今回、渡辺さんが挑んだのは、六古窯のうちの「丹波焼」です。
丹波焼は、まだ知られていないことが多く、渡辺さんは、相当苦労されたようです。壷が主体の展示になっております。
ぜひご高覧ください。30日(木)まで開催しています。

 


 

加藤唐九郎 絵志埜茶碗 銘「夢玄」




加藤唐九郎 絵志埜茶碗 銘「夢玄」

加藤唐九郎先生は、80歳を超えた頃から、それまで「一無斎」としていた雅号を「陶玄」として作品を発表するようになりました。
陶玄は「とうげん」と読みますが、玄を訓読みすれば「とうくろ」と読む遊びを入れ込んでいます。
永仁の壷事件のあと、唐九郎の名を改名することになりましたが、年を経て、馴染みのある名に戻したいという唐九郎の想いが感じられます。

その後には「玄」の一文字を使うようになりました。
この作品はその時代の作品で、作品と箱書き共に「玄」のサイン・署名があります。

作品を命名するにあたり、特別な焼き上がりを喜び、ご自分の名前である玄の一文字をいれ、蓋裏に「銘 夢玄と号す」と認めています。

日本経済新聞社刊「加藤唐九郎作品集」所載作品

 


 

加藤唐九郎  |  Kato Tokuro

1898   愛知県瀬戸市に生まれる
1914   製陶業を始める
1933   随筆「黄瀬戸」を刊行
1934   「陶器大辞典」を刊行
1935   名古屋市守山区翠松園に移る
1950   戦後初の個展[瀬戸黒茶わん展]を開催(銀座 黒田陶苑)
1952   無形文化財有資格者に認定される
1953   [新作陶芸展]開催。初めて黄瀬戸を発表(銀座 黒田陶苑)
1954   桃里会に参加
1955   荒川豊蔵、石黒宗麿らと「日本工芸会」を結成
1960   永仁の壷事件起こる
1961   一無斎の号を得る
1964   [東京オリンピック記念・加藤唐九郎陶芸展]を開催
1969   志野茶碗「鬼ケ島」完成
1972   原色陶器大辞典を刊行
1973  新作個展[野の唐人‐唐九郎展]を開催
1982   最後の個展[加藤唐九郎の世界展]を開催
1985   逝去(享年87歳)

 




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迎春逸品展が始まりました。

 

あけましておめでとうございます。

新年の特別企画展といたしまして、迎春逸品展を開催しております。
今回のメインは、河井寛次郎の新発見の作品です。

今から百年前の1920年に制作された作品です。
百年前のものとは思えない、現代性を持った名品です。
ぜひご高覧いただきますようご案内申しあげます。

短い期間ではございますが、9日(木)まで開催しております。

 


河井寛次郎:鳥注