-昭和な三十碗-小山厚子 茶碗展

 

小山厚子さんによる、はじめての茶碗展。
昭和レトロ風でなお新しい感覚の茶碗が三十点。
新作のうつわ・酒器も併せまして展観いたします。

 


 

 

小山厚子 こやまあつこ

1979 岡山県備前市生れ
      陶芸家・小山末廣の次女
2000 父、小山末廣に師事
2003 初窯
2005 初個展[HAPPY](銀座 黒田陶苑)
          以降、毎年開催

古谷和也 個展

 

 

古谷さんの酒器は、絶品。人気があります。

 

 

古谷信楽の後継者として、作風は重厚。しかし、お人柄は優しく穏やかです。

新しく作った穴窯は、調子が良いと笑顔で話されていました。

新作が楽しみです。

 

古谷和也 Furutani Kazuya

1976年 滋賀県信楽町出身。
1997年 山口芸術短期大学卒業
1998年 京都府立陶工技術専門校卒業
     父・古谷道生に師事
2004年 黒田陶苑第1回個展(以降、隔年開催)

原 憲司 個展

 

 

原 憲司   Hara Kenji
1947 東京生まれ
1969 陶芸家・加藤卓男に師事
1982 独立。桃山陶・黄瀬戸を中心に制作

 

 

桃山時代の古窯址「無田洞古窯」の発掘調査現場にて

 

 

焼き締め徳利

 

 

桃山時代の古窯址にて

 

桶谷 寧 陶芸展

 

曜変天目の第一人者として注目を浴びる桶谷寧氏の新作個展を開催いたします。
名品中の名品と呼ばれる古陶磁の再現を試みて、研究を重ね、実験を繰り返す
日々を過ごす桶谷氏。
石黒宗麿・清水卯一ら人間国宝でさえ、再現できなかった曜変天目は、桶谷氏の
手により、国宝[稲葉天目]が放っている独特な輝きまでも得られるようになりました。
このたびの展覧会では、今年窯出しされた曜変天目の一碗と、近年より試みている
桃山風や各種天目茶碗の新作を展観いたします。
この機会にぜひ、ご高覧ください。


桶谷 寧   Oketani     Yasushi
 
1968 京都生まれ
1990 関西大学卒業
1996 曜変の試作に成功
2001 曜変天目が完成する
2003 銀座 黒田陶苑個展 以降毎年開催

温故 - 古陶の酒器

 

一年の締めくくりといたしまして、古陶の酒器を特集展示させていただきます。
ご承知のとおり、骨董・古陶磁の酒器は、もともとは、他の用途のために作られていたものがほとんどであり、後世の人々が酒を愉しむために転用してきたものです。
いわゆる「見立て」と呼ばれるものですが、酒器に関しては、さも昔より徳利やぐい呑として
生れてきたかの如くの顔をしているものが多く認められます。
先人の、やきものに対する深い愛情が、「見立て」を超えて、新しい美を作り出した結果が
古陶の酒器なのかもしれません。
ご高覧いただけましたら幸いに存じます。

河井寛次郎 黒耀彫文草花文瓶子 [鐘渓窯]

 

河井寛次郎の鐘渓窯時代初期の作品。中国・南宋時代・磁州窯の黒釉掻き落としの技法を取り入れた作品です。艶感のあるふくよかな黒釉のことを寛次郎は黒耀としています。生命感溢れる草花文が器面全体を覆い、小振りながら力感が籠る逸品です。

 


 

河井寛次郎 かわいかんじろう

1890 島根県安来市に生まれる
1914 東京高等工業学校窯業科卒業
     京都市陶磁器試験場へ入所
1920 京都五条坂で制作活動を開始。工房名称を[鐘渓窯]とする
        中国や韓国の古陶磁を参考にした作品を制作
1922 東京での個展が好評を博し、名声が高まる
1924 スリップウエアに感激し、作風が変化
1926 柳宗悦・濱田庄司らと民芸運動を起こす
     簡素な形にオリジナル図案を施した作品を制作
1937 パリ万国博でグランプリを受賞
1949 創作的な作品の制作が始まる
1966 逝去(享年76歳)