岡部嶺男展  - 陶の美を極める -

-創業八十周年記念特別展 Vol.1-

このたび黒田陶苑では、-陶の美を極める-岡部嶺男展を開催いたします。

今展は、「創業八十周年記念」特別展として行うもので、黒田陶苑とともに歩んだ陶芸家の中でも、特に印象深い人々を取りあげてゆく展覧会シリーズの第一弾として開催いたします。

 岡部嶺男先生(1919~1900)は、2007年の東京国立近代美術館工芸館をはじめとした回顧展が全国各地で行われたこともありまして、その大きな功績が近年、再評価されてまいりました。

 嶺男先生と私どもとは、昭和25年頃に知り合い親交を深め共に歩み、昭和30年代初頭には常設作家として、織部や志野などのうつわを多く取り扱うようになりました。

 今回の展覧会では、岡部嶺男先生が遺された志野・瀬戸黒・織部・黄瀬戸、青瓷・窯変米色瓷など多岐に渡る作品の中から、八点の茶碗と十点の酒盃を取りあげて展観いたします。

 鬼才と呼ばれた陶芸家の至高の神わざをご高覧ください。

 


陶苑・三階をリニューアルいたしました。
賑やかな銀座の一隅であることを忘れてしまう特別な空間で、岡部嶺男先生の名作をゆっくりとご高覧ください。


 

瀬戸黒茶碗

 

 

絵志野茶碗

 

 

窯変米色瓷盃

 

他、全18点出品いたします。

 


岡部嶺男 おかべみねお

1919   愛知県瀬戸市に生まれる(加藤唐九郎の長男)
1935   学校に通いながら家業に従事し、作陶を始める
1938   東京理科大学に入学
1940   大学を中退し入営。各地を転戦
1945   敗戦後、捕虜となる
1947   復員。愛知県豊田市平戸橋に移る
           作陶を再開する
1954   日展北斗賞を受賞
1962   青瓷を始める
1965   紺綬褒章を受章
1968   愛知県日進に移る
1970   窯変米色瓷が完成
1978   病に倒れ半身不随になる。
           加藤から岡部に改姓
1989   再起新作展を開催し新作を発表
1990   逝去(享年70歳)


若尾 誠 個展 - 粉青瓷 -

 

若尾 誠さんの2年ぶりとなる個展を開催いたします。
30年以上にわたって、粉青瓷の魅力を伝え続けている若尾さんの新作は、今までにも増して、ふくよかで上質な質感を湛え、色調は名品の風格を漂わすものになっています。

新作の茶碗をはじめ、花器・酒器・うつわなど多数並びます。


 

 

粉青瓷茶碗

 


 

 

若尾 誠 Wakao Makoto

1959 岐阜県多治見市生まれ
1984 日本伝統工芸展入
2000 日本工芸会正会員
2009 東海伝統工芸展日本工芸会賞受賞
2011 岐阜県伝統文化継承功績者表彰
2012 美濃陶芸庄六賞茶碗展銅賞受賞
2015 美濃陶芸庄六賞茶碗展奨励賞受賞
    現代茶陶展TOKI織部奨励賞受賞

 


 

 

菱田賢治 個展 - 美のしずく -

 

 

 

金彩陶漆青海波茶碗

 


土、釉、漆。
それぞれの個性をお互いが引き立て合う境界域を探し出すことが、私の仕事です。
一期一会の美の琴線に触れられるように、作り続けたいと願っています。
                                   菱田賢治


 

 

 

菱田賢治

1964 神奈川県横須賀生まれ
1989 東京藝術大学美術学部デザイン学科卒業
1991 東京藝術大学大学院修士課程修了 株式会社電通入社
2001 尾道大学芸術文化学部准教授就任
2008 静岡県伊豆熱川に工房を作り、制作を始める
2012 第1回黒田陶苑個展(以降、毎年開催)

荒川豊藏 赤絵櫻盃

 

生涯をかけて志野・瀬戸黒を追求し、人間国宝となり文化勲章を受章した昭和の陶芸巨匠の荒川豊藏が作った色絵磁器の作品。
絵の才能があることを自覚し、画工として陶芸人生をスタートさせた荒川豊藏は、若い頃には、色絵や染付の作品を多く手掛けていました。

この作品は、名を馳せ有名となった以降に制作されたもので、豊藏の画才が垣間見れる作品になっています。

十年ほど前にもこのタイプの名作を取扱いましたが、発色・図案のバランスなど今回の作品も決して見劣りすることなく、かえって味わいの部分では魅力的に感じています。


 

荒川豊蔵 あらかわとよぞう

1894 岐阜県多治見に生まれる
1922 京都に移り、宮永東山窯の工場長を務める
         北大路魯山人に出会う
1927 鎌倉に移り、魯山人の星岡窯に勤務
1933 星岡窯を辞し、美濃大萱牟田洞に移り作品制作を始める
1941 初個展(梅田阪急・当苑主催)
1946 多治見・虎渓山に食器製造目的の水月窯を創設
1955 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される
1960 宗達下絵光悦筆[三十六歌仙和歌巻](重要文化財)を購入
1971 文化勲章を受章
1977 随筆集[縁に随う]刊行
1985 逝去(享年91歳)