デレク ラーセン 個展



  このたび黒田陶苑では、デレック ラーセン個展を開催いたします。
京都の山奥の杉林に囲まれた土地に作った穴窯で、信楽と伊賀を制作するデレックさん。
赤味の強い緋色がデレックさんの強味になっていますが、一昨年からビードロにもこだわった作風が増えています。
昨年の個展では、緋色の赤とビードロの緑が絶妙なバランスで焼けた作品に人気が集中しました。個展の直前に窯出しされる今回の新作がどのように仕上がってくるのかとても楽しみです。
ぜひご高覧くださいますようご案内申しあげます。

 

 


 

 


信楽筒茶碗 

 

 


伊賀徳利+信楽ぐい呑+信楽皿

 

 

 

 


 
 
 
デレック・ラーセン Derek Larsen

1975 アメリカ・カンザス生まれ
2000 カンザス大学卒業後、オーストラリアの大学へ
2008 来日。各地を巡り研修、奥三河に穴窯を作る
2010 陶芸の森 アーティストインレジデンスにて制作
2012 帰化。京都京北に穴窯を作り、制作を始める
2017 第1回個展(銀座 黒田陶苑)
 
 
 

 

初代・川瀬竹春 祥瑞瓢形酒次

初代・川瀬竹春を代表する中国古磁器[祥瑞瓢瓶]を倣作した作品です。
古磁器と遜色ない出来上がりは、名人の名に恥じません。


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初代 川瀬竹春 | 1st Chikusyun Kawase

1894
岐阜県安八郡輪之内町に生まれる
1907
瀬戸に移り、作陶を始める
1910
京都に移り、三代清風与平に指導を受ける
1915
二代三浦竹泉に師事
1919
京都東山南日吉町で作品制作を開始
1927
東山五条に移る
1941
上海にて個展開催
1949
神奈川大磯の三井本家別邸の[城山窯]に招聘される
1953
神奈川大磯に移る
1955
国指定無形文化財技術者に指定される
1966
紫綬褒章を受章
1970
勲四等瑞宝章を受章
1979
竹春の名を長男・順一に譲り、川瀬竹翁を名乗る
1983
逝去(享年89歳)


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増原嘉央理 個展がオープン

増原嘉央理さんの個展が始まりました。

今回の展覧会は、紅白鮮というオリジナル作品を主体としたものになっています。
紅と白の細かい幾何学文様に埋め尽くされた器物は、とても華やかです。
造形的な器のかたちに呼応した新感覚の作品が揃いました。
ぜひ、ご高覧ください。

増原嘉央理 個展の概要は⇒こちら

 


 

 

 


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板谷波山 白磁仙桃文皿のこと

 

板谷波山 白磁仙桃文皿のこと

 


板谷波山(1872~1963)
白磁仙桃文皿 共箱 w20.0×h3.5㎝ 

 

荘厳華麗な装飾的な作品で知られる波山。
おもに壷や花入、香炉などを多く残している作家で、この作品のような皿は極めて珍
しい。
この作品が昭和十四年に制作されたという箱書から六十四歳の時のものである。
作品集や回顧展図録など見渡してみても、皿の掲載はなく、この作品は、特別な注文
で一点制作されたものと考えられます。
不老長寿の吉祥文様である仙桃文は、波山が好んで使った文様で、壷や香炉などに取
り入れてあり、波山の文様の中でも特に人気がありました。
薄く作られた器胎に深く彫り込みを入れて刻み込まれた文様に透明釉が掛けられて、
淡い陰影が現れていてとても美しい。
東京美術学校で木彫を学んだ波山の卓抜した彫刻の技芸が卓上に映える一品です。

 

 


板谷波山(1872~1963)白磁仙桃文皿(拡大)

 


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ギンザ・シックス [GSIX] の真裏の三原通りに面する銀緑館の2階にあります。
ご来店を心よりお待ちいたしております。


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また、ギンザシックス地下駐車場(30分300円)の他に近隣には多数の時間貸し駐車場があります。

 


 
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11:00-19:00 毎週月曜日・定休
 

 


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岡部嶺男 ぐい呑のこと

 

岡部嶺男 ぐい呑のこと

 

 

岡部嶺男 (1919~1990) 窯変米色瓷盃・絵志野ぐい呑

(L)窯変米色瓷盃 1977年 w8.2×h5.8㎝ 共箱・岡部辰子代筆
(R)絵志野ぐい呑 1966年 w7.9×h5.8㎝ 共箱

 

 

 

「私の場合、材質が造形を生み出している。土は、火との関連に於いてはじめて意味をもってくる。土・造形・釉という素材が火という要素との結びつきによって具体的な陶器たり得る。私にとっての土や釉は、音楽に於ける音のようなもので、窯を通りこした具体的な材質という形で意識している。」

平安時代から現在まで続く、陶器の一大生産地である愛知県瀬戸市窯神山に生まれた岡部嶺男先生は、少年期から陶芸技術に長け、復員後の27歳頃から陶芸家としての活動を開始します。
高校時代、研究試作していた瀬戸の伝統的な陶器である古瀬戸灰釉・志野・織部・黄瀬戸から始めた作陶活動は、その後李氏朝鮮時代や南宋時代の陶器にまで展開し、天才的な技術や先鋭的感性を活かした作風は、古典的なものから前衛的なものまで多岐にわたったのである。

「旧作から近作まで並べた展観を見た人の中に、旧作と近作との関連に戸惑いを感じたかたがあったようだ。貴族的なものと土俗的なもの、ラフなものとシャープなもの、といろいろと表現されるだろう。私自身が仕事の過程で、その内容を言葉で一番近いものを探せば、音楽の短調と長調、そして無調。若い頃の調性的な仕事が、年齢とともに無調的な方向を向いてきているように思う。」

岡部嶺男先生が43歳の時に試作を始めた青瓷は、7年後には「青瓷大砧」が皇居宮殿の調度品に採用されるなど各方面で評価を得て陶芸家としても高い名声を博した。
その後、青瓷は岡部嶺男の代名詞とされる窯変米色瓷へと進化し、嶺男陶芸の最終章を飾ったのである。

この画像の作品は、いずれも岡部嶺男のぐい呑。
絵志野は瀬戸の伝統的陶器を、窯変米色瓷は中国南宋官窯陶瓷を基礎にしたものである。
同じ作家が制作したとは思えないような対照的な2点であるが、岡部嶺男の陶芸哲学を具現化しており興味深い。

温かく柔らかな人肌のような一品、そして硬質な貴石を思わせる一品。
いずれも岡部嶺男が音楽を作るように纏めあげた作品である。

 

 


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北大路魯山人 銀三彩水玉花入

 

北大路魯山人先生の陶芸活動の最後を華麗に飾ったといえる銀彩シリーズの内の一点です。
備前土を轆轤成形したものに、斜めにザクザクと深く粗く櫛目を入れて焼成し、そのあとに、銀彩と緑・黄・紫の三色の色絵を施しています。

櫛目は強烈に目に焼き付きますが、大きい水玉模様はさらに印象的で、ランダムに描かれていますが破綻なく緊張感があり、見る角度を変えるたびに魯山人の藝術性の高さを思い知らされます。

煌びやかな銀色ではなく、鈍く鉛色に輝く魯山人先生の銀彩は、重厚で妖しい輝きを放ち続け、魯山人藝術を代表する作品として後世にも伝わることでしょう。

口辺に金繕いの修繕があります。


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北大路魯山人 | Kitaoji Rosanjin

1883
京都市北区上賀茂北大路町に生まれる
1907
東京で書家として活動を始めるが挫折し放浪
1916
挫折し、韓国・中国・滋賀・福井・金沢など放浪し京都へ戻る
1919
東京で美術骨董店を開業
1921
骨董店の顧客を対象に、自らの料理を供する「美食倶楽部」を始める
1923
美食倶楽部で使用する食器の外注制作を始める
1925
料亭「星岡茶寮」を経営
1928
星岡茶寮の食器を製作するための製陶所「星岡窯」を鎌倉に設ける
その後、百貨店や茶寮などで作品即売会を催し評判を呼ぶ
1935
陶芸創作に専念するようになる
1936
星岡茶寮の経営から離れる
1937
北大路魯山人新作展(弊社主催)
1939
この頃「星岡窯」は50名余が従事し活況を呈する
1942
戦時下、石川に疎開し漆芸作品などを制作
1954
ロックフェラー財団の招聘によりニューヨークなどで個展を開催
アメリカ・ヨーロッパなどを歴訪
1955
重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を辞退
1956
東京・京都・名古屋などで盛んに個展を開催する
1959
逝去(享年77歳)


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オンラインショップをメンテナンスしています。

 

ご好評いただいております銀座 黒田陶苑オンラインショップは、サーバのメンテナンスと商品入れ替えのため、2月1日(月)まで休ませていただきます。
さらに充実したものをご用意させていただきますので、しばらくお待ちください。
よろしくお願い申しあげます。


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