寺田鉄平さんの個展がオープン

 

 

愛知県瀬戸市の陶業の中心地・赤津で江戸時代末期より続く陶家の出身で、織部や瀬戸黒の作品を制作している寺田鉄平さんの個展がオープン。


寺田さんの工房兼自宅のある敷地には、文化財級の古窯址があり、庭を少し掘れば古い瀬戸焼の陶片が多数出てきます。太い梁や柱が印象的な工房は、明治初期の建築でこれも文化財級。
寺田さんは、幼い頃より古い陶片をおもちゃにして遊び、豪壮な工房で粘土あそびをするなど、自然とやきものと身近に接しながら成長しました。

今回は、瀬戸焼伝統の織部・御深井・瀬戸黒など多数並んでおります。

展覧会は、28日(木)まで。なお、月曜日は定休日になります。

 

 


 


寺田鉄平 (絵:ご子息による)



 

 

黒田陶苑3階特別展示室では、彫刻家・辻 晉堂とその周辺展を開催いたしております。

 

 

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寺田鉄平 個展 -瀬戸織部・御深井-

 


このたび黒田陶苑では、愛知・瀬戸を拠点に活動する陶芸家・寺田鉄平さんの個展を開催いたします。

寺田さんは、父上の陶芸家・寺田康雄氏の薫陶をうけた実力派で、愛知・瀬戸と三重・尾鷲の二か所の薪窯を使って作陶しています。

桃山時代に築造され、現在では国指定史跡として永久保存される巨大な登り窯「元屋敷窯」の実物大複製・焼成プロジェクトにも参加するなど、古陶研究にも力を注いでいます。

今回の個展では、織部焼を中心に最近手がけ始めた尾張伝統の御深井焼の新作など多数を展示いたします。

ぜひご高覧くださいますようご案内申しあげます。

 

 


 

織部沓茶碗





織部松皮菱向






 

寺田鉄平  Teppei Terada

1975  愛知県瀬戸市出身
1998  東京造形大学彫刻科卒業
     生家に戻り、父・寺田康雄に師事







 


 

 

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北大路魯山人 雲錦鉢

 

この作品は、北大路魯山人の初期の代表作のひとつである、雲錦鉢です。

桜と楓が、器体全面に表裏を飛び越えて大胆かつ繊細に描きこまれています。

この作品の特筆すべき特徴として、同類作品とは違い、素地がほのかに桜色を呈しており、作品をさらに雅やかにしています。

 

 


 

北大路魯山人 | Kitaoji Rosanjin

1883
京都市北区上賀茂北大路町に生まれる
1907
東京で書家として活動を始めるが挫折し放浪
1916
挫折し、韓国・中国・滋賀・福井・金沢など放浪し京都へ戻る
1919
東京で美術骨董店を開業
1921
骨董店の顧客を対象に、自らの料理を供する「美食倶楽部」を始める
1923
美食倶楽部で使用する食器の外注制作を始める
1925
料亭「星岡茶寮」を経営
1928
星岡茶寮の食器を製作するための製陶所「星岡窯」を鎌倉に設ける
その後、百貨店や茶寮などで作品即売会を催し評判を呼ぶ
1935
陶芸創作に専念するようになる
1936
星岡茶寮の経営から離れる
1937
北大路魯山人新作展(弊社主催)
1939
この頃「星岡窯」は50名余が従事し活況を呈する
1942
戦時下、石川に疎開し漆芸作品などを制作
1954
ロックフェラー財団の招聘によりニューヨークなどで個展を開催
アメリカ・ヨーロッパなどを歴訪
1955
重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を辞退
1956
東京・京都・名古屋などで盛んに個展を開催する
1959
逝去(享年77歳)

 

 


 

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加守田章二 一九七四 壷




この作品は、戦後日本の現代陶芸の礎を築き、没後には陶芸の鬼才と称された夭折の陶芸家・加守田章二(1933~1983)の充実期にあたる昭和49年の作品です。

制作拠点とした岩手・遠野の土を使用し、それ以前の日本陶芸には無い形状を持つ造形的に優れた作品で、グレイの地肌に加守田が得意とした「象嵌」技法を駆使した抽象文様が施してあります。
反対面には、意表をつくようなまったく異なる文様が描かれおり、まるで別作品のように鑑賞を堪能できる一品になっております。

加守田章二が1974年に発表した一連の作品は、グレイ色土の素地に白色土で抽象文様を象嵌技法で施したものでした。
造形は、それまでにない異形のものが多く、際立ったエッジをもった鋭くシャープな感覚を持つものがありました。
この作品は、一連の作品の中でも、造形・文様が総合的に特に秀でており、過去に多くの展覧会に出品された経歴を有します。

 

 


 

 

加守田章二 かもだしょうじ

 

1933  大阪府岸和田市に生まれる

1952  京都市立美術大学工芸科陶磁器専攻に入学

1956  京都市立美術大学卒業。茨城日立に移り製陶所に勤務

1959  栃木県益子に移り制作を開始

1962  穴窯での灰釉作品の制作が始まる

1965  灰釉作品が注目される

1966  日本陶磁協会賞を受賞

1967  高村光太郎賞を受賞

1969  岩手県遠野に移り、その後作品は毎年変化していく

1970  [曲線彫文]を発表

1971  [彩色]を発表

1974  [陶板展](銀座 黒田陶苑)以後毎年出品

1979  東京東久留米に工房を移す

1983  逝去(享年49歳)

 


 

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藤吉憲典さんの個展がオープン

 

 

上質な染付磁器・赤絵磁器を制作している藤吉憲典さんの個展がオープン。

初めてご紹介させていただく50歳の陶芸家です。
若いときには、東京でグラフィックデザインの仕事をされていた藤吉さんは、縁あって有田焼の窯元の商品デザインの仕事をしたことを契機として、作陶活動に入りました。
古い伊万里焼や古染付・古赤絵の良さを現代に活かす作品を手掛け、一人黙々たる仕事を続けています。

展覧会は、14日(木)まで。なお、月曜日は定休日になります。

 

 


 


藤吉憲典個展の会場の様子



 

 

黒田陶苑3階特別展示室では、彫刻家・辻 晉堂とその周辺展を開催いたしております。

 

 

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藤吉憲典 個展 - 染付のうつわ -




このたび黒田陶苑では、藤吉憲典さんの個展を開催いたします。

初めてのご紹介となります今回の個展は、4年前のある日、藤吉さんに古臭いものを作ってほしいとお願いしたことに始まります。

東京で先進的なデザインの仕事をしていた藤吉さんが、「古臭い」という言葉をどのように受け取ってくださるかを試した訳ですが、かなりの時間を経まして、ようやく初披露の時がまいりました。ぜひ、ご高覧いただきたく存じます。





染付葡萄文菊皿




わたしには師匠がありません。

わたしをこの道に導いてくれたのは、窯元勤め時代に指導してくれた先輩たち。

そして、江戸時代の陶工が遺してくれた肥前陶磁の名品の数々。

かれらこそが、わたしの師です。                  藤吉憲典







倣古染付向付 3種





 




藤吉憲典  ふじよしけんすけ

1966  熊本に生まれ、佐賀・嬉野で育つ

1984  上京。グラフィックデザインの仕事を始める

1989  佐賀に戻り、有田焼の窯元で商品開発に携わる

1997  工房「花祭窯」を起業し、独立自営を始める

2005  初個展(西麻布・桃居)

2012  福岡・福津に移り、現在に至る

 

 

 


 

 

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