寺田鉄平 個展 - 瀬戸黒・織部 -

ありのままの鉄平さん

古く平安時代にまで遡る歴史のある瀬戸は、明治・大正の頃、ヨーロッパへの輸出陶磁器を大量生産する巨大な窯業地へと変貌してゆきます。
明治以降、瀬戸赤津を中心に大きな窯元が出現し、それぞれの技術や生産量を競いあい、瀬戸の新しい技術革新がおこりました。
寺田鉄平さんは、幕末から続く瀬戸赤津の名門の窯元の直系の末裔として生まれました。
彼が暮らす家の敷地の地下には現在も、江戸時代後期と云われる古窯が埋もれており、庭を少し掘り返すだけで、古陶片が無数でてくるといいます。
幼少期から古いやきものに親しんで育った寺田さんには、古いやきものが普通の存在としてあり、作るものも自然と古めかしくなるのかもしれません。
そのような「ありのままの鉄平さん」を今回の個展で、見ることができるか楽しみでございます。

 

 

織部茶碗

 


 

 

 

寺田鉄平 Teppei Terada

1975 愛知県瀬戸市赤津に生まれる
1998 東京造形大学 卒業
    帰郷し、父・寺田康雄に師事
2000 桃山大窯復興プロジェクトに参加
2012 第1回 黒田陶苑 個展
2015 第4回 黒田陶苑 個展


 

 

正親里紗 個展

 

 

 

花格子 蓋付飾り壷 w16.5×h18.2cm


 

茶道具、はじめました。

陶更紗、いつもの食器とともに今展にて初めてお披露目いたします。
連綿と続きゆく縞、交わって縞格子、花や実りを添えて・・・
見慣れた単純な文様のなかに慶びや華やぎをこめています。
                                 正親里紗

 


 

正親里紗   おおぎ りさ

1982 神奈川県藤沢市生まれ
2006 東京藝術大学 美術学部工芸学科陶芸専攻 卒業
2008 東京藝術大学 美術研究科工芸専攻陶芸研究室 修了
2010 初個展(かまくら陶芸館)
2012 北鎌倉の工房で制作を始める
2014 From Island To Island 二人展(イギリス・リーチポタリー)
2015  第3回個展(銀座 黒田陶苑)
現在 東京藝術大学 陶芸研究室 非常勤講師

 


山田 想 個展 -常滑穴窯と朱泥-

 

常滑焼の名門・常山窯の後継として活躍中の山田 想さんの一年ぶりの個展を開催いたします。

常山窯秘伝の朱泥に加え、想さんが取り組む常滑伝統の穴窯を使っての青釉の新作が目覚ましい進化を遂げています。

 


 

 

常滑穴窯急須

 

 

常滑穴窯宝瓶

 

 

穴窯青急須

 

 

穴窯窯変ぐい呑

 

 

朱泥急須

 


 

 

 

 

 

山田 想 やまだ そう

1979 愛知県常滑市生まれ
    祖父は人間国宝・三代山田常山
    父は、四代山田常山
2002 常滑市陶芸研究所修了
2004 岐阜県多治見での作陶活動を経て祖父と父に師事。
2009 銀座 黒田陶苑 初個展
2015 第7回個展(銀座 黒田陶苑)

 

 

 


小山厚子 個展

 

小山厚子さんの一年ぶりの個展です。
本格派備前焼の他、色絵・赤絵・粉引・唐津、そして人気ある銀彩の作品など、
140点の新作が揃いました。

 

 

備前長角皿

 

 

備前緋襷徳利

 

 

備前銀彩木の葉鉢

 

 

備前茶碗

 

 

 


 

 

 

 

小山厚子 Koyama Atsuko

1979 岡山県備前市生まれ
2000 父・小山末廣に師事し作陶を始める
2003 初窯を焚く
2005 初個展(銀座 黒田陶苑)
2015 第11回個展

 

 

 

増原かおり 個展 - らぴす -

 

増原かおり Kaori Masuhara
1985 北海道札幌市生まれ

 

 

武蔵野美術大学で陶芸を学んだ増原さんは、2011年から札幌で陶器制作を始めました。
精力的に各地の陶芸コンペに出品し、入賞入選を繰り返して現在に至ります。
増原さんの作品は、多くの時間を費やし複雑な工程を経て、作りあげられています。陶器とは思えない色彩と光沢を持ち、それはまるで磨きこまれた自然石を見るようです。
「らぴす」と名付けられたこの作品群は、増原さんの新作シリーズです。
今回初めてご紹介することになりました。ぜひ、ご高覧ください。