このたび、三上 亮先生の茶碗展を開催させていただくことになりました。
今春、東京藝大准教授に就任された三上亮先生は、就任直後から陶芸の原点を探る研究を始められました。
今回の展覧会は、三上先生のご研究課題の一つである「炎」について、ご研究の中間報告・成果の発表会として開催いたします。
三上先生が作り、炎うずまく高火度の穴窯で焼成された茶碗は、本質的であり日本陶芸の近未来を予感させます。
出品点数は限られていますが、ご高覧くださり、陶芸の近未来をシェアいただけましたら幸いに存じます。
穴窯粉引茶碗
陶芸において古くて新しいテーマが私の中で角度を変えて浮上してきます。
ろくろ挽きの際、土はどこまで柔らかくできるのか?
土と釉、その境目はあるのか?
わずかな薪で窯を焚くには・・・
才能豊かな若い学生と共に歩むであろう出発点となる発表になりそうです。
御高覧の上、ご批評をいただければ幸いです。
三上 亮
三上 亮 Ryo Mikami
1959 北海道札幌市出身
1986 東京藝術大学大学院陶芸専攻科修了
同大学非常勤助手になる
1998 神奈川県南足柄に自宅兼工房作り、制作を開始
2002 個展(銀座 黒田陶苑) 以降、定期的に開催
2016 東京藝術大学美術学部工芸科准教授に就任