平櫛田中 福聚大黒天尊像のこと
この作品が収められている箱に次のように墨書されています。
このつちはたからうちだすつちならで
のらくらもののあたまうつうち
以上大黒さんのおことば也
諸人堅可守之
「この槌は宝を打ち出す槌ではなく、愚者の頭を打つ槌」
以上、大黒さんのお言葉なり。もろびと、堅くこれを守るべし。」
107歳でその生涯を終えた彫刻界の巨匠・平櫛田中は、1872年岡山に生まれ、大阪を経て上京し、岡倉天心に師事。戦中に東京美術学校の教授となり後進を指導。戦後、実力と功績が高く評価され1962年に文化勲章を受章しました。
平櫛田中の木彫に彩色を施す作風は当時、革新的であり、国立劇場に収蔵される「鏡獅子」(1958年)は、その集大成といわれています。
晩年期に平櫛田中は、木彫彩色の大黒天尊像を数多く制作し、結果的に平櫛の代表的な作品に挙げられるようになりました。
この作品は、97歳の時に制作されたもので、木彫・彩色ともに高高度に熟成された完成度を見せています。白いお顔もある大黒さまですが、この作品は紅顔になっており、いかにも福々しく豊かな表情が麗しく、身近に飾って商売繁盛の縁起の良いものになることでしょう。
上質な二重箱に入れられて、とても良い状態で保管されて、50年前と同等で美しい彩色が温存されている一品です。
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