鈴木伸治 個展 ―紫志野2020―

今回は志野の重要な素材の長石(原石)に注目しました。
新たな挑戦です。
次なる志野のステージ。

鈴木伸治

「出品予定」紫志野の作品、他 全130点


紫志野2020 w24.2×d22.9×h13.2cm

 


 

鈴木伸治|Shinji Suzuki

1976
岐阜県岐阜市生まれ
2000
多治見市陶磁器意匠研究所卒業
2001
多治見市に工房を作り、制作を始める
2007
第一回個展(銀座 黒田陶苑)

可児孝之 個展

このたび黒田陶苑では、可児孝之さんの個展を開催いたします。
黒田陶苑では、初めての個展になる今回は、可児さんのもっとも得意とする赤絵磁器のうつわを中心にした展覧会になります。

可児さんの作品の魅力は、その独創性に富む独特の赤絵の図柄にあり、さらに、その赤絵を引き立てる素地はぬくもりのある純白色で余白にも美を感じさせるところにあります。
ぜひ、新人の新作200余点をご高覧賜りたく存じます。

 


(奥)赤絵花入 w13.7×h17cm
(前)赤絵鉢 w20.5×h8.5cm

 


 

可児孝之|Takayuki Kani

1969
岐阜県土岐市生まれ
1992
製陶所に勤務
デッサン・水墨画を学ぶ
1993
工房を設けて制作を始める

渡辺聡 個展 ―Turn over a new leaf―

このたび黒田陶苑では、渡辺 聡さんの個展を開催いたします。
今回の個展では、うつわのバリエーションが増えて、さらには、箱状に作られた一風変わった趣きのある花器や水指などの新作を展観いたします。

[ Turn over a new leaf ]
今回のタイトルテーマに秘めた渡辺さんの想いを、一年かけて丹念に制作された新作で見てみることにいたしましよう。

この機会にぜひご高覧賜りますようお願い申しあげます。


<右上より>
モミジ向付 w15×d14×h2.8cm 5客揃(箱無)
ユリ向付 w16.5×d16.5×h4.5cm 5客揃(箱無)
桔梗向付 w12×d12×h3.7cm 5客揃(箱無)
サクラ皿 w16.5×d16.5×h3.3cm 5客揃(箱無)
木の葉皿 w26.5×d6.5×h4.4cm 5客揃

 


 

渡辺 聡|Watanabe Satoshi

1959
広島県三原市生まれ
1983
専修大学経済学部卒業 陶芸家・森 陶岳に師事
1989
岡山牛窓・寒風に工房をつくる
1990
20メートルの半地下式登り窯を築く
2007
第一回個展(銀座 黒田陶苑)以降定期開催

加藤清和 個展 ―藍彩・三彩―

このたび黒田陶苑では、加藤清和さんの個展を開催いたします。

50歳を迎えた加藤さんは、精力的に作陶活動に勤しみ、毎年新しい試みでもって個展に挑まれています。
15回目を迎える今回の個展では、加藤さんの代名詞になっている三彩や藍彩の新作を中心に、まったく様式の異なる鉄白釉・白釉・鉄釉の作品も併せての展観になります。

この機会にぜひご高覧賜りますようお願い申しあげます。


三彩六角蓋物 h35.5 × w12.5㎝

 


 

加藤清和|Kato Kiyokazu

1970
京都市東山区出身
1990
京都府陶工高等技術専門校卒業
2006
第1回黒田陶苑個展(以降毎年)
2013
日本陶芸展最高賞グランプリ受賞
2016
日本伝統工芸展 奨励賞受賞

北大路魯山人 志野さけのみ

 

北大路魯山人先生の紅志野のぐい呑です。

魯山人先生が作陶活動の最初期から最晩年期まで生涯にわたり制作を続けていたのが志野焼で、特に戦後になって手掛けるようになった赤い緋色が特徴的な「紅志野」は、年を経るごとに熟成し最晩年には、まるで炎が燃え立つような赤い色になりました。
現在では一般的になっている赤い志野焼は魯山人が作り出したもので、魯山人以前には皆無で、一般的に志野焼は白い上品なヤキモノとして認識されていました。
魯山人先生の紅志野の登場は当時衝撃的で、他の陶芸家にも大きな影響を与えて、同時代の陶芸家たちが追随するように赤い志野の制作に向かってゆくことでいつしか伝統となり、それが現在の志野焼になったというわけです。
それほど、魯山人先生の紅志野はセンセーショナルでした。

このぐい呑は、魯山人先生のものとしては大振りです。
轆轤成形のあとに、胴部・口縁部を楕円に整えられていて、造形的に美しくさらに持ちやすく実用的に作られています。
魯山人先生のぐい呑の中でも、発色・サイズ・絵柄いずれも優れた名品です。

高台に大きく「ロ」のサインが釘彫りされています。

 


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北大路魯山人 | Kitaoji Rosanjin

1883
京都市北区上賀茂北大路町に生まれる
1907
東京で書家として活動を始めるが挫折し放浪
1916
挫折し、韓国・中国・滋賀・福井・金沢など放浪し京都へ戻る
1919
東京で美術骨董店を開業
1921
骨董店の顧客を対象に、自らの料理を供する「美食倶楽部」を始める
1923
美食倶楽部で使用する食器の外注制作を始める
1925
料亭「星岡茶寮」を経営
1928
星岡茶寮の食器を製作するための製陶所「星岡窯」を鎌倉に設ける
その後、百貨店や茶寮などで作品即売会を催し評判を呼ぶ
1935
陶芸創作に専念するようになる
1936
星岡茶寮の経営から離れる
1937
北大路魯山人新作展(弊社主催)
1939
この頃「星岡窯」は50名余が従事し活況を呈する
1942
戦時下、石川に疎開し漆芸作品などを制作
1954
ロックフェラー財団の招聘によりニューヨークなどで個展を開催
アメリカ・ヨーロッパなどを歴訪
1955
重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を辞退
1956
東京・京都・名古屋などで盛んに個展を開催する
1959
逝去(享年77歳)


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北大路魯山人 志野トクリ 

 

北大路魯山人先生の紅志野の大振りな徳利です。

魯山人先生が作陶活動の最初期から最晩年期まで生涯にわたり制作を続けていたのが志野焼で、特に戦後になって手掛けるようになった赤い緋色が特徴的な「紅志野」は、年を経るごとに熟成し最晩年には、まるで炎が燃え立つような赤い色になりました。
現在では一般的になっている赤い志野焼は魯山人が作り出したもので、魯山人以前には皆無で、一般的に志野焼は白い上品なヤキモノとして認識されていました。
魯山人先生の紅志野の登場は当時衝撃的で、他の陶芸家にも大きな影響を与えて、同時代の陶芸家たちが追随するように赤い志野の制作に向かってゆくことでいつしか伝統となり、それが現在の志野焼になったというわけです。
それほど、魯山人先生の紅志野はセンセーショナルでした。

この徳利は、轆轤成形のあとに、胴部を三角に整えられていて、造形的に美しくさらに持ちやすく実用的に作られています。
魯山人先生の徳利の中でも、発色・サイズ・絵柄いずれも優れた名品です。

高台に大きく「ロ」のサインが釘彫りされています。

 


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北大路魯山人 | Kitaoji Rosanjin

1883
京都市北区上賀茂北大路町に生まれる
1907
東京で書家として活動を始めるが挫折し放浪
1916
挫折し、韓国・中国・滋賀・福井・金沢など放浪し京都へ戻る
1919
東京で美術骨董店を開業
1921
骨董店の顧客を対象に、自らの料理を供する「美食倶楽部」を始める
1923
美食倶楽部で使用する食器の外注制作を始める
1925
料亭「星岡茶寮」を経営
1928
星岡茶寮の食器を製作するための製陶所「星岡窯」を鎌倉に設ける
その後、百貨店や茶寮などで作品即売会を催し評判を呼ぶ
1935
陶芸創作に専念するようになる
1936
星岡茶寮の経営から離れる
1937
北大路魯山人新作展(弊社主催)
1939
この頃「星岡窯」は50名余が従事し活況を呈する
1942
戦時下、石川に疎開し漆芸作品などを制作
1954
ロックフェラー財団の招聘によりニューヨークなどで個展を開催
アメリカ・ヨーロッパなどを歴訪
1955
重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を辞退
1956
東京・京都・名古屋などで盛んに個展を開催する
1959
逝去(享年77歳)


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山崖兄弟 漆芸展

このたび黒田陶苑では、山崖兄弟漆芸展を開催いたします。
兄・山崖宗陽、弟・山崖松堂のお二人による、それぞれの得意技を駆使して作られる新作の展覧会になります。
一般的に漆芸は、木を素材として成形したものに、漆を塗り重ね作られるものとして知られていますが、山崖兄弟が手がけるほとんどの作品は、漆だけで成形するという時間と手間をかけて作られるものです。芯漆と呼ばれるこの技法を駆使し、さらに繊細精緻な蒔絵の技法を組み合わせた山崖兄弟の漆芸は、高級感に溢れ、超絶技巧を誇る逸品に肉薄するような質の高さが見えてまいります。

展覧会では、ぐい呑などの酒器や盆、椀の食器まで幅広く展示いたしますので
この機会にぜひご高覧賜りますようご案内申しあげます。

 

 


 

山崖兄弟(石川県輪島市出身)|Yamagishi Brothers

山崖宗陽 やまぎしそうよう 1961年生まれ
山崖松堂 やまぎししょうどう 1965年生まれ