鯉江良二 オリベぐいのみ

陶芸の天才・鯉江良二先生の2000年代に作られた大振りな織部ぐい呑です。

穴窯焼成で使われる小石混じりの信楽の白い粗土を用い、鉄絵を施したうえに、透明感のある織部釉を掛け分けています。

轆轤は一瞬の迷いもなく引き上げられ、高台削りは躊躇なく一気呵成に仕上げています。
想像を超えるほど大振りで見応えある一品です。


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鯉江良二 | Ryoji Koie

1938
愛知県常滑市に生まれる
1957
愛知県立常滑窯業高校卒業
1962
常滑市立陶芸研究所入所
現代日本陶芸展入選
1970
大阪万博の大型陶製ベンチ制作参加
1971
現代の陶芸展出品(東京・京都国立近代美術館)
1972
ファエンツァ国際陶芸展出品(イタリア)
国際名誉大賞受賞(バロリス国際陶芸ビエンナレ)
1973
京都にて初個展(造形作品とインスタレーション展示)
1978
現代の工芸展招待出品(京都国立近代美術館)
1981
CLAYWORK-やきものから造形へ展招待出品
1982
伝統と前衛展招待出品(サントリー美術館)
1986
日本の前衛展出品(ポンピドウセンター/パリ)
1987
鯉江良二茶碗展(銀座 黒田陶苑) 以降毎年個展開催
60年代の工芸展出品(東京国立近代美術館)
1992
愛知県立芸術大学教授就任
1993
日本陶磁協会賞受賞
2001
織部賞受賞(岐阜県)
2002
愛知県常滑市天竺に穴窯を設営
2004
愛知県立芸術大学教授退官
2008
日本陶磁協会賞金賞受賞
2013
手術後遺症により声を失う
2020
逝去(享年82歳)


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濱田庄司 地釉鐵絵盃

民藝を象徴する陶芸家・濱田庄司先生の地釉鉄絵の酒盃です。

濱田らしい逞しいがっしりとした盃で、地釉の調子も理想的な仕上がりで、高台を高くとり、胴部に段を入れた姿の楽しめる一品です。
最晩年の逸品ぐい呑です。


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濱田庄司 | Shoji Hamada

1894
神奈川県川崎市に生まれる
1916
東京高等工業学校窯業科卒業
京都市陶磁器試験場へ入所
1920
バーナードリーチの誘いで渡英
1924
帰国後、沖縄・京都などに滞在する
1926
柳宗悦・河井寛次郎らと民芸運動を起こす
1931
栃木県益子の住居に登窯を築く
1942
古民家を移築し、陶房兼住居とする
1955
重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される
1968
文化勲章を受章
1978
逝去(享年84歳)


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十四代 酒井田柿右衛門 濁手苺花文ぐい呑

人間国宝・十四代 酒井田柿右衛門先生の典型的な筒形のぐい呑です。

乳白色が美しい濁手の素地に五色の色絵で木苺の花が描かれています。
余白を活かした柿右衛門のセンスあふれる一品です。


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十四代 酒井田柿右衛門|14th Kakiemon Sakaida

1934 
佐賀県有田町に生まれる

多摩美術大学日本画科卒業
父・13代柿右衛門に師事
1982 
14代柿右衛門襲名
1998 
外務大臣表彰
1999 
文部大臣表彰
2001 
重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される
2005 
旭日中授章受章
2013 
逝去(享年78歳)


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塚本快示 白瓷高杯


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塚本快示 | Kaiji Tsukamoto

1912 
岐阜県土岐市に生まれる
1933 
家業の製陶業に従事
1943 
小山冨士夫に影響をうけ青白磁を始める
1965 
日本伝統工芸展会長賞受賞
1973 
岐阜県無形文化財指定
1977 
紫綬褒章受章
1983 
重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定される
1984 
勲四等旭日章受章
1990 
逝去(享年77歳)

 


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五代 加藤幸兵衛 志野ぐい呑

五代 加藤幸兵衛(1893~1982)

岐阜県多治見市の陶郷・市之倉で江戸時代後期から続く幸兵衛窯の五代目として生まれ、戦前戦後にかけて活躍した五代加藤幸兵衛先生。
青瓷や天目、染付や赤絵、金襴手などの中国古陶磁器の倣作を得意とした陶芸家です。
この作品は加藤幸兵衛の最晩年期の1970年代の作品で、岐阜県の重要無形文化財になった幸兵衛は、この時期に美濃焼の代表格の志野や織部黒・黄瀬戸などを少数ですが制作し残しています。
この作品に注力した緋色を帯びた志野釉や土味は最高水準のもので、大御所としての迫力が伝わってまいります。胴部に一筋一巡り箆目を入れた技も見事としか言いようがありません。高台脇に釉下になって見ずらいですが、釘彫サインがあります。
数回程度の使用感が認められます。


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