北大路魯山人(1883~1959) 備前ぐい呑 黒田陶々庵箱
1950年代 w6.1×h4.5㎝
北大路魯山人先生が、鎌倉の工房に備前焼を制作するための窯を築き、鎌倉で備前焼を始めたのは、戦後の1953年のことでした。
魯山人は70歳を過ぎた頃であり、人生の集大成の時期に、同じやきものとはいえ、手法や素材の異なる新しい事に取り組むというのは、あらためて美への執念の強さを感じます。
魯山人先生がこの時期に鎌倉で制作した備前焼は、重厚素朴な本家の備前焼とは趣が異なり、どこか軽妙洒脱な印象を与えるものが多いことで知られ、鎌倉備前と呼ぶ人もいます。
今回ご紹介の作品は、鎌倉で焼いた備前焼・鎌倉備前のぐい呑です。
やや薄作りに仕上げ、灰被りは明るく美的な黄褐色を呈しています。
形状は、やや端ぞりの口辺になっており、いかにも口当たりが良さそうです。
古備前の風格も漂う、魯山人先生の備前への思い入れが詰まった一品です。
高台に釘彫りでサインが刻まれています。
銀座 黒田陶苑アネックス は、
ギンザ・シックス [ GSIX ] の真裏の三原通りに面する銀緑館の2階にあります。
ご来店を心よりお待ちいたしております。
銀緑館前の三原通りには、パーキングメーターの駐車スペース(1時間300円)が多数設置されています。
また、ギンザ・シックス駐車場(30分300円)の他に近隣には多数の時間貸し駐車場があります。
ギンザ・シックス駐車場から当店までのアクセスは⇒こちらをご覧ください。
【銀座 黒田陶苑アネックス】
銀座 黒田陶苑では、東京都のガイドラインに準じて新型コロナウイルスの感染拡大防止に務めております。