このたび銀座 黒田陶苑では、鯉江良二先生の作品特集を開催いたします。
激動の時代と云われる1970年代に鯉江先生は活動の場を現代美術に置き、陶や土を使ったオブジェ・インスタレーションを制作し発表。
70年代中頃になると、現代美術系の画廊が陶芸作品を扱うようになったことから、鯉江は時流に乗り、轆轤で制作する器物を作り個展などでの発表を始めます。
今回は、鯉江良二の1970年代の作品に着目し、おもに大型穴窯を用いて制作していた1976年以降の作品を中心に展観いたします。
この機会にぜひ、半世紀前の稀少な作品の数々をご高覧ください。
5月16日から出品作品の中より抜粋した作品に80年代の茶碗等を交えてWeb展覧会として公開を始めます。
併せてご高覧ください。
Web展覧会はコチラ⇒鯉江良二作品特集
鯉江良二 自然釉の器 1976年作 h24.4×w24.4㎝ 共箱
自然釉の器(高台部分)
「RYOJI KOIE 1976 」と世界共通語で明確に刻まれています。
数百年後、数千年後に、世界のどこの人であっても、RYOJI KOIEという人がこの地球のどこかに1976年に生きていて、これを作ったのだとする未来へ向けての鯉江のメッセージです。
鯉江良二 | Ryoji Koie
1938
愛知県常滑市に生まれる
1957
愛知県立常滑窯業高校卒業
1962
常滑市立陶芸研究所入所
現代日本陶芸展入選
1970
大阪万博の大型陶製ベンチ制作参加
1971
現代の陶芸展出品(東京・京都国立近代美術館)
1972
ファエンツァ国際陶芸展出品(イタリア)
国際名誉大賞受賞(バロリス国際陶芸ビエンナレ)
1973
京都にて初個展(造形作品とインスタレーション展示)
1978
現代の工芸展招待出品(京都国立近代美術館)
1981
CLAYWORK-やきものから造形へ展招待出品
1982
伝統と前衛展招待出品(サントリー美術館)
1986
日本の前衛展出品(ポンピドウセンター/パリ)
1987
鯉江良二茶碗展(銀座 黒田陶苑) 以降毎年個展開催
60年代の工芸展出品(東京国立近代美術館)
1992
愛知県立芸術大学教授就任
1993
日本陶磁協会賞受賞
2001
織部賞受賞(岐阜県)
2002
愛知県常滑市天竺に穴窯を設営
2004
愛知県立芸術大学教授退官
2008
日本陶磁協会賞金賞受賞
2013
手術後遺症により声を失う
2020
逝去(享年82歳)
【 銀座 黒田陶苑アネックス 】
TEL.03-3571-3223
11:00-19:00 毎週月曜日・定休
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