加守田章二 一九八十 盃

 

加守田章二 盃 のこと

大阪・岸和田で生まれ、画家を志し入学した京都美大で陶芸に触れ、教授だった富本憲吉の指導を授かったことで、陶芸家を目指すことになった加守田章二。

陶芸家への夢を持ちつつ、生計を立てるため、美大卒業後には茨城日立の製陶所に職人として勤めていたこともありました。

ほどなく、濱田庄司が築き上げた陶芸王国・栃木益子に乗りこみ独立、制作活動を開始したのは1959年、26歳の時でした。

実質的な師を持たない加守田は、王国・益子の地において異種異風の「灰釉」の作品を手がけ、次第に異色作家として頭角を現し、加守田が32歳頃の1960年代中頃には、すでにその名は、中央にも知られるようになっていた。

34歳の時に「高村光太郎賞」を受賞し、若き天才現るとして一躍、美術界で注目を浴びることになった加守田は、自身の周辺が騒がしくなったことを疎み、静かな制作環境を求め、10年を過ごした栃木県益子から岩手県遠野へ制作拠点を移したのである。

その新天地・遠野で、加守田の代表作の多くが作られるが、10年を経た1979年には、制作拠点を東京西部の東久留米に移している。

東京での制作活動は、益子と東久留米の両方の工房を使い胎土や釉薬・上絵など多種多様な技法や原料を使い分け、明るく色彩豊かな作風へと変化してゆきました。

この「盃」は、轆轤引きした半磁の白い胎土に、紺・緑・黒の三色の釉彩で、菱形の模様が付けられ、口元は加守田らしい切れるようなシャープな造形で仕上げています。

この菱形のデザインは、親交が深かった油画家・有元利夫(1946‐1985)の絵にヒントを得たもので、加守田の時代を読む鋭い感性を表していると思います。

類例が極端に少ない、実用的かつ美的な一品です。

 


 

 

加守田章二 かもだしょうじ

 

1933  大阪府岸和田市に生まれる

1952  京都市立美術大学工芸科陶磁器専攻に入学

1956  京都市立美術大学卒業。茨城日立に移り製陶所に勤務

1959  栃木県益子に移り制作を開始

1962  穴窯での灰釉作品の制作が始まる

1965  灰釉作品が注目される

1966  日本陶磁協会賞を受賞

1967  高村光太郎賞を受賞

1969  岩手県遠野に移り、その後作品は毎年変化していく

1970  [曲線彫文]を発表

1971  [彩色]を発表

1974  [陶板展](銀座 黒田陶苑)以後毎年出品

1979  東京東久留米に工房を移す

1983  逝去(享年49歳)


 

 

小牧鉄平 個展 -鉄絵信楽-

 


鉄絵信楽皿

 


 

 

小牧鉄平  (1971年 茨城県生まれ)

94年京都精華大学卒業後、信楽へ移り、古信楽の大壷に憧れ、中世の穴窯を研究し、再現した古式窯で製作を開始。

今回の個展では、胎土に鉄絵を施し穴窯で焼成した新作を試みています。

[出品作品]
古信楽風壷から信楽鉄彩の酒器・うつわなど200点

 


 

 

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鈴木大弓 個展

 

 

鈴木大弓さん。

1981年に仙台で生まれ、中央大学のサークル「陶芸研究会」で陶芸と出会った彼は、陶器制作にのめり込み、陶芸マニアを自称するほどになってゆく。

学業をそちのけ、美術館や博物館を見て回る名品巡礼・作陶研究三昧の学生生活を送っていた。
就活時期を迎える頃には既に陶芸家を志すことを心に決め、卒業後には、心惹かれていた李朝陶の本場である韓国に渡り陶芸修行をすることに。

韓国・慶州の陶家に住みこみ、およそ2年間みっちりと仕込まれて帰国した鈴木は、縁あって陶都・信楽で暮らすようになる。
日中は窯元に努め夜間に陶芸制作と研究に勤しむという新天地でも陶芸三昧の日々を送ることになった。

その後、2009年に独立自営の機会を得て、ついに陶芸家になった。

3年前から黒田陶苑の常設作家になり、作品が窯出しされ入荷すれば、即完売のご好評をいただいておりまして、このたび初個展としてのお披露目となります。

現在35歳の新進気鋭の新作をぜひご高覧いただきたく存じます。

500点の新作の中から、ひとつでも、あなたのお気持ちに似合ったものがあれば、ぜひお取りあげください。

 


 


粉引ぐい呑/三島枡盃

 

 


 

鈴木大弓 Hiroyumi Suzuki

 


 

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鈴木大弓さんの個展がオープン

 

 

仙台出身で、現在は伊賀で作陶する鈴木大弓さんの個展がオープン。

黒田陶苑では、初めてのご紹介となる初個展です。今回のテーマは李朝風のうつわです。

粉引・刷毛目・鉄絵など、鈴木さんが陶芸修行の地に選んだ、韓国の古の陶器を規範にした食器を中心にした展覧会です。

会場には、650点余りの新作が並びました。
ぜひ、ご高覧ください。

展覧会は、22日(木)まで。なお、月曜日は定休日になります。

 

 


 

 

 

 

 

 



粉引ぐい呑・三島枡盃


 

 

黒田陶苑3階特別展示室では、「桃山時代のやきもの」展を開催いたしております。

 

 

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今週末から鈴木大弓さんの個展が始まります

 

 

今回、初めての個展となる鈴木大弓さんの個展が、週末から始まります。

銀座で初めての個展です。

展覧会は、17日(土)から22日(木)まで。なお、月曜日は定休日になります。

 

 


 

鈴木大弓さん






 

黒田陶苑3階特別展示室では、「桃山時代のやきもの」展を開催いたしております。

 


 

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山田 大 個展 -越前唐津・志野-

 

 

 

このたび黒田陶苑では、中世以前から、やきものの歴史が紡がれる六古窯のひとつ、越前を拠点に志野・瀬戸黒・唐津・伊賀などの桃山陶を焼き続ける山田 大さんの個展を開催いたします。

穴窯での焼成にこだわり続ける山田 大。今回の新作には、その成果を見ることができます。茶碗や酒器・食器など、新作厳選の個展となります。

 


 

 
越前唐津茶碗





瀬戸黒茶碗/伊賀茶碗





鼡志野茶碗





伊賀耳付花入



 



山田 大 Hiroshi yamada

1979  福井県越前町生まれ。
     父は陶芸家・山田和氏
2002  大阪芸大卒業後、父に師事
2006  独自の穴窯を築く
2009  第一回個展 (銀座 黒田陶苑)
2010  新世代陶芸家展に参加
2014  穴窯を増設
2016  第七回個展

 

 

 


 

 

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山田 大さんの個展が始まります

 

 

越前で穴窯を使って作陶している山田 大さんの個展が始まります。

展覧会は、10日(土)から15日(木)まで。なお、月曜日は定休日になります。

 

 


 


穴窯を焚く山田 大さん



 

黒田陶苑3階特別展示室では、「桃山時代のやきもの」展を開催いたしております。

 


 

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