魯山人の書画展

 

北大路魯山人先生の書画を特集して展覧会をいたします。

陶器を初め、書や漆器など多才で知られる北大路魯山人先生。

魯山人の藝術活動の内でもっとも作品数の多いのが陶器であり、その数の多さゆえに、探せば見つけだすことが不可能ではありませんが、書や絵画となると容易いことではないようです。

今回の魯山人先生の展覧会は、書と絵画に焦点をあてたく、温めてきた企画でございます。

当時の日本画の大家も舌を巻いたと云われた絵、そして一流書家に敵意を抱かれるほどの実力を誇っていた書。

今回の展覧会では、その魯山人の美の魔力の片鱗をご覧いただきたく願っております。何卒ご高覧賜りますようご案内申しあげます。

さきごろご高評賜りました、はじめての魯山人展の第二段も併せて開催いたします。ご来会をお待ちしております。

 


 

 

 

 

 


 

北大路魯山人  |  Rosanjin Kitaoji

1883
京都市北区上賀茂北大路町に生まれる
1907
東京で書家として活動を始めるが挫折し放浪
1916
挫折し、韓国・中国・滋賀・福井・金沢など放浪し京都へ戻る
1919
東京で美術骨董店を開業
1921
骨董店の顧客を対象に、自らの料理を供する[美食倶楽部]を始める
1923
美食倶楽部で使用する食器の外注制作を始める
1925
料亭[星岡茶寮]を経営
1928
星岡茶寮の食器を製作するための製陶所[星岡窯]を鎌倉に設ける
その後、百貨店や茶寮などで作品即売会を催し評判を呼ぶ
1935
陶芸創作に専念するようになる
1936
星岡茶寮の経営から離れる
1937
北大路魯山人新作展(弊社主催)
1939
[星岡窯]は50名余が従事し活況を呈する
1942
戦時下、石川に疎開し漆芸作品などを制作
1954
ロックフェラー財団の招聘によりニューヨークなどで個展を開催
アメリカ・ヨーロッパなどを歴訪
1955
重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を辞退
1956
東京・京都・名古屋などで盛んに個展を開催する
1959
逝去(享年77歳)

 

 


 
【 銀座 黒田陶苑アネックス 】
 
TEL.03-3571-3223
11:00-19:00 毎週月曜日・定休
 
 
 
銀座 黒田陶苑アネックス は、
ギンザ・シックス [ GSIX ] の真裏の三原通りに面する銀緑館の2階にあります。
ご来店を心よりお待ちいたしております。
 
 

銀緑館前の三原通りには、パーキングメーターの駐車スペース(1時間300円)が多数設置されています。
また、ギンザ・シックス駐車場(30分300円)の他に近隣には多数の時間貸し駐車場があります。
ギンザ・シックス駐車場から当店までのアクセスは⇒こちらをご覧ください。

 


 
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河井寛次郎 辰砂呉洲六角筒のこと

 

 

 


河井寛次郎  (1890~1966)
辰砂呉洲六角筒  w13.3×h17.7㎝ 共箱

 

 

河井寛次郎 辰砂呉洲六角筒のこと

回顧展の図録など河井寛次郎の作品を紹介する写真集では、制作年代順や作
風で選別しているものが少なく、ある意味で見づらいものが多い。

唯一つ、京都国立近代美術館で発行されたものは、ほぼ年代を追って掲載されていて、寛次郎先生の多才ぶりが解りやすく伝わってくるので、頻繁に読み返しています。

その図録に掲載されている作品の中に、美術の市場に現れないタイプの作品があり、いつか入手して店に飾りたいと願っていました。

今回、ご紹介する作品がその待望の一品です。

寛次郎お得意の絵付けもなく、辰砂と呉洲の赤と青を塗り分けただけのもの。

写真で見ていた時には、民藝の土着的な風合いの作品と思っていましたが、予想に反して、現代的でハイカラでありました。

昭和15年の作品で、魯山人先生といえば古陶磁の写しに熱心な頃で、染付で福の字を皿に書いていたという時代です。

はじめて入手できた寛次郎のこの作品は、古陶の再現に勤しんでいた板谷波山や石黒宗麿など同時代の陶芸家の作品と比べると、実に革新的な作品でした。

 

 


 

Kawai Kanjiro: Hexagonal Cylinder

In many photographic collections introducing Kawai Kanjiro's works, such as the catalogue of a retrospective exhibition, few are sorted by chronological order of production or style, and in a sense, many are difficult to see.
In a sense, many of them are difficult to see, as few of them are sorted by chronological order of production or style.

The only one published by the National Museum of Modern Art, Kyoto, is almost chronologically arranged, and I frequently return to it because it gives an easy-to-understand impression of Kanjiro's versatility.

Among the works in the catalogue, there is a type of work that does not appear on the art market, and I have longed to acquire it and display it in my shop someday.

The work introduced here is one of those long-awaited pieces.

There is no painting, which is Kanjiro's speciality, and it is simply painted in cinnabar and Kurezu red and blue.

When I saw it in photographs, I thought it was a piece with an indigenous folk art feel, but contrary to my expectations, it was modern and high-coloured.

It was made in 1940, at a time when Rosanjin was enthusiastic about copying old ceramics, and he was writing the character for 'good fortune' on the plate in underglaze blue.

This work by Kanjiro, which was available for the first time, was truly innovative compared to the works of his contemporaries, such as Itaya Hazan and Ishiguro Somaro, who worked hard to reproduce old ceramics.

 


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5月16日からWeb展覧会が始まります

 

5月16日(火) 午前11時より、Web展覧会が始まります。

オンラインで作品が購入できるWeb展覧会は、2020年春に初めて開催し、定期的に開催している企画です。

今回のWeb展覧会は、二本立てになっています。
一つは、銀座 黒田陶苑アネックスの会場で開催している「1970年代-鯉江良二」展の中から選んだ作品特集。

そしてもう一つは、名品から珍品まで集めました石黒宗麿 茶碗特集です。

お立ち寄りいただけましたら幸いに存じます。



鯉江良二 作品特集は⇒コチラから

石黒宗麿 茶碗特集は⇒コチラから


 

 


石黒宗麿:黒釉茶碗(高台部分)

 

 


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5月13日から鯉江良二特集を行います

 

銀座 黒田陶苑では、5月13日土曜日より、鯉江良二作品特集を開催いたします。

鯉江良二先生は、1970年代には、大型穴窯を使って制作していました。

今回の展観では、その時代の作品に注目しています。
ぜひご高覧賜りますようご案内申しあげます。

5月18日木曜日まで開催いたします。
なお、15日月曜日は定休日になります。


鯉江良二作品特集の情報は⇒こちら



穴窯自然釉の器 1976年作

 

 


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鯉江良二 作品特集

 


このたび銀座 黒田陶苑では、鯉江良二先生の作品特集を開催いたします。

激動の時代と云われる1970年代に鯉江先生は活動の場を現代美術に置き、陶や土を使ったオブジェ・インスタレーションを制作し発表。
70年代中頃になると、現代美術系の画廊が陶芸作品を扱うようになったことから、鯉江は時流に乗り、轆轤で制作する器物を作り個展などでの発表を始めます。

今回は、鯉江良二の1970年代の作品に着目し、おもに大型穴窯を用いて制作していた1976年以降の作品を中心に展観いたします。
この機会にぜひ、半世紀前の稀少な作品の数々をご高覧ください。

5月16日から出品作品の中より抜粋した作品に80年代の茶碗等を交えてWeb展覧会として公開を始めます。
併せてご高覧ください。

Web展覧会はコチラ⇒鯉江良二作品特集

 


 

 


鯉江良二 自然釉の器 1976年作 h24.4×w24.4㎝ 共箱

 

 

 

 


自然釉の器(高台部分)

「RYOJI KOIE 1976 」と世界共通語で明確に刻まれています。
数百年後、数千年後に、世界のどこの人であっても、RYOJI KOIEという人がこの地球のどこかに1976年に生きていて、これを作ったのだとする未来へ向けての鯉江のメッセージです。

 

 

 


 

鯉江良二  |  Ryoji Koie

1938
愛知県常滑市に生まれる
1957
愛知県立常滑窯業高校卒業
1962
常滑市立陶芸研究所入所
現代日本陶芸展入選
1970
大阪万博の大型陶製ベンチ制作参加
1971
現代の陶芸展出品(東京・京都国立近代美術館)
1972
ファエンツァ国際陶芸展出品(イタリア)
国際名誉大賞受賞(バロリス国際陶芸ビエンナレ)
1973
京都にて初個展(造形作品とインスタレーション展示)
1978
現代の工芸展招待出品(京都国立近代美術館)
1981
CLAYWORK-やきものから造形へ展招待出品
1982
伝統と前衛展招待出品(サントリー美術館)
1986
日本の前衛展出品(ポンピドウセンター/パリ)
1987
鯉江良二茶碗展(銀座 黒田陶苑) 以降毎年個展開催
60年代の工芸展出品(東京国立近代美術館)
1992
愛知県立芸術大学教授就任
1993
日本陶磁協会賞受賞
2001
織部賞受賞(岐阜県)
2002
愛知県常滑市天竺に穴窯を設営
2004
愛知県立芸術大学教授退官
2008
日本陶磁協会賞金賞受賞
2013
手術後遺症により声を失う
2020
逝去(享年82歳)

 


 
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石黒宗麿 粉引茶碗 [ 黒田辰秋旧蔵 ]

 

石黒宗麿先生の粉引茶碗で、柔らかな肌を持ち、微細な貫入で覆われて、まことに美的で魅入られる茶碗である。
一見すると、古い茶碗のように見えるが、高台内には、小さな宗麿印がはっきりと押してある。

この上質な宗麿の茶碗は、黒田辰秋先生が大切に終生愛蔵し、普段にお使いになっていたものだと聞いています。

粉引の雨漏りとは古来、お茶人が茶碗のあじわいの妙を言い表していた言葉であるが、このお茶碗はその雨漏りの風情も美しい。

黒田辰秋は、根を詰める仕事の手を休めては、11歳目上の宗麿を慕い、この茶碗で一服し英気を養ったであろう。
同じく作り手であり、ともに京都を活動の場とし同じグループに属したお二人の交遊を思い浮かべ、一服したいものである。

黒田辰秋の家督を継いだ黒田丈二氏の箱書で、「石黒宗麿作 辰秋蔵 丈二識」と箱書があります。

 


 

※  価格等、この作品について詳しい情報をお知りになりたい方は、メールでお願いいたします。   
メールはこちら ⇒ MAIL
【 作品番号 : 605 】

 


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石黒宗麿 いしぐろむねまろ Munemaro Ishiguro

1893   富山県新湊に生まれる
1918   国宝・曜変天目茶碗を見て感動し、陶芸家を志す
1919   東京で陶芸制作を始める。その後各地に転居を繰り返す
1927   京都東山蛇ヶ谷に移る。盟友となる小山冨士夫を知る
1935   京都洛北八瀬に窯を築く
1937   パリ万国博覧会に出品し銀賞受賞
1941   [石黒宗麿作陶展観](銀座 黒田陶苑)
1955   重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される
           荒川豊蔵、加藤唐九郎らと[日本工芸会]を結成
1963   紫綬褒章を受章
1968   逝去(享年75歳)


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黒田辰秋旧蔵 石黒宗麿 粉引茶碗のこと

 

 

 


石黒宗麿(1893~1968)   粉引茶碗   黒田丈二箱
黒田辰秋・旧蔵品   w12.2×h8.2㎝

 

 

石黒宗麿先生の粉引茶碗で、柔らかな肌を持ち、微細な貫入で覆われて、まことに美的で魅入られる茶碗である。

一見すると、古い茶碗のように見えるが、高台内には、小さな宗麿印がはっきりと押してある。

この上質な宗麿の茶碗は、黒田辰秋先生が大切に愛蔵し普段にお使いになっていたものだという。

粉引の雨漏りとは古来、お茶人が茶碗のあじわいの妙を言い表していた言葉であるが、これはその雨漏りも美しい。

辰秋は、根を詰める仕事の手を休めては、11歳目上の宗麿を慕い、この茶碗で一服し英気を養ったであろう。

同じく作り手であり、ともに京都を活動の場とし同じグループに属したお二人の交遊を思い浮かべ、一服したいものである。

 

 

 

黒田辰秋の家督を継いだ黒田丈二氏の箱書で、石黒宗麿作 辰秋蔵 丈二識と箱書があります。

 

 

 

 

 

一見すると古陶磁に見えてしまいます。高台内に「宗麿」印が刻まれています。

 

 

 

 


銀座 黒田陶苑アネックス は、
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