明日から菱田賢治さんの個展が始まります。

 

 

明日から黒田陶苑では、陶芸と漆芸を融合させ、今までにない作品で高く評価され人気がある陶漆芸家の菱田賢治個展が始まります。

菱田賢治さんは、東京藝大のデザイン科の出身で、卒業後は電通に勤務されていた経歴を持ちます。

陶芸に足らない部分・漆芸に足らない部分。それぞれを補いつつ、高い次元で融合させて、既存のものにない作品作りを心掛けています。

昨年の作品とはまったく違う展開でもって、今回の個展に挑んでいます。

ぜひ、ご高覧いただきたく存じます。

 

展覧会は、14日(木)まで。なお、月曜日は定休日になります。

菱田賢治さんは、会期中連日、会場にいらっしゃいます。

 

 


 


菱田賢治 工房にて


 

 

黒田陶苑3階特別展示室では、彫刻家・辻 晉堂とその周辺展を開催いたしております。

 

 

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菱田賢治 個展 -陶と漆-

 

このたび、黒田陶苑では菱田賢治 個展を開催いたします。

陶芸と漆芸を融合させた作品作りをしている菱田さんは、最近になり、工房近くの伊豆の山中で偶然見つけた陶に適した自然土を使うようになりました。
それにより手捻りや新しい釉の表現が生まれ、今までになかった新作が出現しました。
漆装飾にも力を注ぎ、蒔絵技法も充実した今回の個展は、いつにも増して力が入っています。
ぜひ新作をお手にとられて、ご覧になってください。

 


 

 
金彩萩図陶漆茶碗






銀彩三島手陶漆茶碗








撓梨子地陶漆茶碗








金彩白罅陶漆茶碗








罅釉黒漆角浅鉢 / 罅釉銀彩陶漆皿(上)

 

 




 

 

 

菱田賢治      Kenji Hishida

1964 神奈川県横須賀生まれ
1989 東京藝術大学美術学部デザイン学科卒業
1991 東京藝術大学大学院修士課程修了・ 株式会社電通入社
2001 尾道大学芸術文化学部准教授就任
2008 静岡県伊豆熱川に工房を作り、制作を始める
2012 第1回黒田陶苑個展(以降、毎年開催)

 

 

 

 


 

 

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真夏日となった今日の東京

 

 
東京は、今年一番の暑さを記録いたしました。

皆さまには、水分補給をお忘れなく、ご自愛ください。

黒田陶苑は、月曜日を定休日としておりますので、明日はお休みさせていただきます。

 

 


 






 

 

黒田陶苑3階特別展示室では、彫刻家・辻 晉堂とその周辺展を開催いたしております。

 

 

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北大路魯山人 椿鉢

 

この作品は、北大路魯山人の初期の代表作で、大輪の椿が、うつわの内外に大胆に鮮やかに描かれています。

赤と白で花を、緑と黄で葉を描いたこの鉢は、八寸(24センチ)の寸法のもので実用的で、茶の湯の菓子鉢にも、料理を盛り付けるにもちょうど良いサイズになっています。
形状は、ふくよかな丸みがあり、絵柄をより大きく見せることに成功しています。

類例を散するこのタイプの作品ですが、我々が過去に取り扱った椿鉢のなかで、ベストと云える作品で、絵柄・形状ともに美しいバランスを持ち、コンディション最良の作品です。

 

 


 

北大路魯山人 | Kitaoji Rosanjin

1883
京都市北区上賀茂北大路町に生まれる
1907
東京で書家として活動を始めるが挫折し放浪
1916
挫折し、韓国・中国・滋賀・福井・金沢など放浪し京都へ戻る
1919
東京で美術骨董店を開業
1921
骨董店の顧客を対象に、自らの料理を供する「美食倶楽部」を始める
1923
美食倶楽部で使用する食器の外注制作を始める
1925
料亭「星岡茶寮」を経営
1928
星岡茶寮の食器を製作するための製陶所「星岡窯」を鎌倉に設ける
その後、百貨店や茶寮などで作品即売会を催し評判を呼ぶ
1935
陶芸創作に専念するようになる
1936
星岡茶寮の経営から離れる
1937
北大路魯山人新作展(弊社主催)
1939
この頃「星岡窯」は50名余が従事し活況を呈する
1942
戦時下、石川に疎開し漆芸作品などを制作
1954
ロックフェラー財団の招聘によりニューヨークなどで個展を開催
アメリカ・ヨーロッパなどを歴訪
1955
重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を辞退
1956
東京・京都・名古屋などで盛んに個展を開催する
1959
逝去(享年77歳)

 

 


 

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吉田周平さんの個展がオープン

 

 

吉田周平個展がオープンしました。

様々な色合いと質感を持つ五種類の青瓷の色合いの変化が楽しめる吉田周平さんの青瓷作品。

85点の新作が並びました。

展覧会は、7日(木)まで。なお、月曜日は定休日になります。

吉田周平さんは、会期中連日、会場にいらっしゃいます。

 

 


 



吉田周平個展 会場の様子




 

 

黒田陶苑3階特別展示室では、彫刻家・辻 晉堂とその周辺展を開催いたしております。

 

 

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特別展 辻 晉堂とその周辺

 

このたび黒田陶苑では、「辻 晉堂の陶彫とその周辺」展を開催いたします。

写実的な木彫作品で注目され、戦後は現代彫刻の分野で大きな業績を残した彫刻家・辻 晋堂は、京都美大の教授時代に「陶・やきもの」に触れて、陶を素材とした彫刻作品「陶彫」を手がけるようになりました。

結果的に、八木一夫ら走泥社の人々に大きな影響を及ぼすことになった辻の陶彫は、晩年には、ユニークで抒情的な作風へと変化しました。

今回の展観では、辻 晉堂の最晩年期に制作された陶彫作品を主に、併せて八木一夫らの作品を展示いたします。

御高覧くださいましたら幸いに存じます。

 

 



辻 晉堂:西行



「彫刻といふ考へを放棄することによって自然に無理をしないでものを作ることになったと云ってもいい。いろんなことを忘れてしまって、残ったものを形に表はすということになりかかってきたように、自分で思ふのである」- 辻 晉堂


明治43(1910)年、鳥取県溝口町に生れた辻 晉堂は、21歳で上京し、新聞配達をしながら油画を学んだ。彫刻は独学で習得し23歳のとき日本美術院展に石膏彫刻が入選したことをきっかけに、彫刻家の道へと歩み出す。
「天才現る」と評された辻は毎年入選を重ね、最年少で院展の同人に推挙。作品は粘土の塑造から木彫に移り、受賞を重ねることで評価も高まっていった。

そして美術院から平櫛田中の古稀を祝う記念の木彫作品「平櫛先生古稀像」(東京藝術大学大学美術館所蔵)の制作作家にも抜擢されたのである。
のちに文化勲章を受章した彫刻家の巨匠、平櫛田中は「辻君はなにしろ、日本の彫刻は、俺が換えてみせるという気組で居いるんだ」と述懐した。

戦後は木彫からセメントや鉄板を使用する現代彫刻へと変化し、辻の作風は具象から抽象に大きく転換。大型の作品も意欲的に手がけていった。

そして昭和30(1955)年、京都市立芸術大学の彫刻科の教授に就任したころから、陶を素材にした陶彫に取り組む。
当時の京都市立芸大は東山にあり、大学の近くの周辺は清水焼の窯元が集中していて、多くの製陶所と大型の登り窯があった。

辻は地の利を活かし、陶土で塑造し、登り窯を使ってやきものの作品をつくることを思い立つ。そして1メートルを超える大型の抽象陶彫など、後に代表作となる作品をつくっていったのである。

のちに前衛陶芸集団「走泥社」の八木一夫らに大きな影響を及ぼすことになった辻の陶彫は、昭和40年代以降、さらなる変化を遂げる。

昭和43(1968)年、大気汚染防止法施行によって、京都の登り窯の多くが廃止されることになり、辻はこれを契機に陶彫の制作を中止して、版画制作に没頭する。造形に優れた辻の版画作品は、唯一無二のモダンな表現で、現代でも人気が高い。

そして昭和49(1974)年より、自宅アトリエに小型の電気窯を据えて再び陶彫の制作をはじめた。すると作品は必然的に小型化していった。

ところが、その結果「写実を超える」と評された初期の木彫や戦後のダイナミックな迫力を感じる大型抽象作品には見られなかったユニークな陶彫作品が生み出されたのである。
制約が多い電気窯での制作は、自由な作風へと転換する機会になったのだ。
そして冒頭の辻 晉堂の言葉が表すとおり、純化された表現世界が出現しているのである。

                                            黒田佳雄




 

辻 晋堂  Shindo Tsuji

1910 鳥取県伯耆町に生れる

1931 上京。彫刻(木彫)作品の制作を始める

1942 日本美術院同人に推挙される

1955 京都市立芸術大学彫刻科教授に就任

1981 逝去

 


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吉田周平 個展 -青瓷・オマージュ-

 

東京藝大に在学中から青瓷の作品を手がけ、大学院では青瓷の研究に時間を費やしていた吉田周平さん。
吉田さんにとって、青瓷は青春なのである。

2007年春、東京国立近代美術館工芸館において「青瓷を極める-岡部嶺男展」が開催され、没後初めての大回顧展となったその展覧会を大学3年の吉田さんは見に行った。
その会場に並ぶ岡部嶺男の青瓷作品に大いに感動し若き心を燃やし、それからというもの嶺男を心の師として、氷裂青瓷・粉青瓷の研究制作が進むことになったと云います。

今回の個展は、そんな吉田さんの青春の一コマが色濃く映し出された作品も含まれ、多様な作品で構成されております。

茶碗・酒器・花器・うつわなど80余点の新作です。ぜひご高覧ください。

 

 


 

 

 

 

 


青瓷茶碗







青瓷茶碗 見込部分




 

吉田周平  Shuhei Yoshida

1979 石川県金沢市生まれ
1997 東北大学理学部 入学
2005 東京藝術大学美術学部 入学
2009 東京藝術大学 美術学部工芸科陶芸講座 卒業
2011 東京藝術大学大学院 美術研究科陶芸専攻 修了    
          教育研究助手を務める(~2013)
2014 神奈川県茅ケ崎に工房を作り、制作を始める
2016  第3回個展(銀座 黒田陶苑)



 

 


 

 

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