人間国宝・加藤卓男先生の代表作・ラスター彩の馬上杯です。
古代ペルシャに源流があるラスター彩を現代風に仕立てた作品で、加藤卓男の名を知らしめた作風の一つで、輝きの鈍い金色が特徴で、ペルシャ風・アジア風・和風などの模様を描きました。
この作品は、1980年代後半に制作されたラスター彩で、内側は美しいブルー一色にし、外側には桃の花のような花木に六人のペルシャの貴婦人を描いて、華やかな作品に仕上がっています。
高台内に四角囲いで「卓」の釘彫りサインがあります。
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加藤卓男 | Takuo Kato
1917
岐阜県多治見市に生まれる
五代加藤幸兵衛の長男
1961
フィンランド工芸美術学校修了
1963
日展特選北斗賞を受賞
1980
宮内庁より正倉院三彩の復元制作を委嘱される
1983
多治見市と岐阜県の重要無形文化財技術保持者に認定
1991
日本陶磁協会賞金賞受賞
1995
重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される
2005
逝去(享年87歳)