-志野・織部- 瀧川恵美子 個展

 




志野向付 五客

 

 



志野鷺図向付 五客

 

 


瀧川恵美子  
 
1956 愛知県豊川市生まれ

1977 多治見工業高校専攻科修了

1990 製陶所勤務後、独立。制作を開始

2006 岐阜県土岐市に工房設置

2011 第一回個展(銀座 黒田陶苑) 以降毎年開催

 


 

瀧川恵美子さんのこと

瀧川さんの作歴はユニークである。
 製陶所での画工の職歴を持つ瀧川さんが、現在のような作風に展開したのが数年前のこと。それまでは子育てをしながら、名もなき陶工として量産の器を製作していた。
 
独りでもって桃山時代の志野や織部に取りくみはじめた瀧川さんには、師といえる人物は居ない。強いて言えば、彼女にとっての師は桃山時代の名工たちが遺した名品なのである。
 
美術館や博物館に通い桃山時代の名陶を観察したり、骨董店に頼み込んで実物を手に取らせてもらうことを繰り返し、図鑑・図録は、ちぎれるほど読み漁っていた。
 
弟子が師匠の作品に憧れ惚れた結果として作風が似てしまうことはよくあるが、師を持たない瀧川さんの作品は、いつのまにか心の師である桃山陶に似てしまった。そして、時待たずして師を追い抜こうと考え始めたのは当然のことであった。
 
おかげをもちまして、黒田陶苑での瀧川さんの作品の評判は上々。
その理由は、使って楽しむことでさらに魅力が増すからに他ならない。
 皆々さま、ぜひ、お試しくださいませ。
                                     黒田陶苑代表 黒田佳雄

 

-備前焼の伝統- 伊勢崎 競 個展

 

備前陶芸界の中核を担う伊勢﨑競氏の新作個展を開催いたします。

轆轤の名人と呼ばれた父・伊勢﨑満に薫陶を受け、伝統の備前焼に正面から立ち向かう伊勢﨑 競さん。
今秋の登り窯から窯出しの新作の酒器・食器・花器を百余点、展観いたします。

 


備前鳶口酒器/備前沓酒杯

 

伊勢﨑 競   Isezaki Kyo
 
1970 岡山県備前市生まれ
    伊勢﨑 満の四男
1993 修行後に父・満に師事         
2001 第一回個展(銀座 黒田陶苑)                   
2014 第五回個展(銀座 黒田陶苑)

-昭和な三十碗-小山厚子 茶碗展

 

小山厚子さんによる、はじめての茶碗展。
昭和レトロ風でなお新しい感覚の茶碗が三十点。
新作のうつわ・酒器も併せまして展観いたします。

 


 

 

小山厚子 こやまあつこ

1979 岡山県備前市生れ
      陶芸家・小山末廣の次女
2000 父、小山末廣に師事
2003 初窯
2005 初個展[HAPPY](銀座 黒田陶苑)
          以降、毎年開催

古谷和也 個展

 

 

古谷さんの酒器は、絶品。人気があります。

 

 

古谷信楽の後継者として、作風は重厚。しかし、お人柄は優しく穏やかです。

新しく作った穴窯は、調子が良いと笑顔で話されていました。

新作が楽しみです。

 

古谷和也 Furutani Kazuya

1976年 滋賀県信楽町出身。
1997年 山口芸術短期大学卒業
1998年 京都府立陶工技術専門校卒業
     父・古谷道生に師事
2004年 黒田陶苑第1回個展(以降、隔年開催)

原 憲司 個展

 

 

原 憲司   Hara Kenji
1947 東京生まれ
1969 陶芸家・加藤卓男に師事
1982 独立。桃山陶・黄瀬戸を中心に制作

 

 

桃山時代の古窯址「無田洞古窯」の発掘調査現場にて

 

 

焼き締め徳利

 

 

桃山時代の古窯址にて

 

桶谷 寧 陶芸展

 

曜変天目の第一人者として注目を浴びる桶谷寧氏の新作個展を開催いたします。
名品中の名品と呼ばれる古陶磁の再現を試みて、研究を重ね、実験を繰り返す
日々を過ごす桶谷氏。
石黒宗麿・清水卯一ら人間国宝でさえ、再現できなかった曜変天目は、桶谷氏の
手により、国宝[稲葉天目]が放っている独特な輝きまでも得られるようになりました。
このたびの展覧会では、今年窯出しされた曜変天目の一碗と、近年より試みている
桃山風や各種天目茶碗の新作を展観いたします。
この機会にぜひ、ご高覧ください。


桶谷 寧   Oketani     Yasushi
 
1968 京都生まれ
1990 関西大学卒業
1996 曜変の試作に成功
2001 曜変天目が完成する
2003 銀座 黒田陶苑個展 以降毎年開催