盛夏彩々展といたしまして、夏の市を開催いたします。
陶芸巨匠の珍品や陶芸家の旧作、茶道具などを特別価格で販売いたします。
掘り出しモノも多数ご用意しまして、ご来会をお待ちいたしております。
盛夏彩々展といたしまして、夏の市を開催いたします。
陶芸巨匠の珍品や陶芸家の旧作、茶道具などを特別価格で販売いたします。
掘り出しモノも多数ご用意しまして、ご来会をお待ちいたしております。
寺田鉄平さんの個展が好評開催中です。
陶都・瀬戸で織部や瀬戸黒に取り組んでいる寺田さんの個展。
今回は、薪窯で焼成した織部焼を中心にした展観になっています。
近代的な陶芸窯で焼成したものと違いを見せる薪窯織部は、深い味わいを帯びていて、多くのファンを引きつけています。
展覧会は、7月27日(木)まで。
薪窯で焼成した織部茶碗
このたび黒田陶苑では、愛知・瀬戸を拠点に活動する陶芸家・寺田鉄平さんの個展を開催いたします。
現代の織部は、ガスや電気を熱源とした窯を使って作ることが、最良とされ一般的ですが、寺田さんは古式にのっとり、薪を焚いて焼成する方法にこだわっています。
窯の中の天然由来の炎の影響でもって起こる窯変は、既存の織部焼とは別種の趣きがございます。寺田さんは、研究途上と謙遜されていますが、日本のやきものの未来を見る思いがしております。
ぜひ、ご高覧いただきたくご案内申し上げます。
織部茶碗
織部盃 2種
寺田鉄平 Teppei Terada
1975 愛知県瀬戸市生まれ
1998 東京造形大学卒業
生家に戻り、父・寺田康雄に師事
辻 清明 信楽自然釉花生のこと
「山口諭助氏(哲学者)の「明る寂び(あかるさび)」という言葉が、私の心を捕らえた。宿命を素直に受け入れ、自然と合一する静寂の境地というだけでなく、この言葉には華がある。優美でのびやかで、夜明けの空に似た澄んだ気配がある。私の心の波長とぴったりきたのである。」
陶芸家・辻 清明は、実業家で仏教美術などの古美術愛好家だった父親の影響で、子供の頃から美術品に興味を待ち、小学校四年の時には、野々村仁清作・色絵雌鶏香炉を父にねだり誕生日祝いとして買ってもらったという逸話を残す。東京世田谷に生まれ、父親が蒐集した一級の美術品に囲まれて育ち、古陶磁や鍍金仏をおもちゃ代わりにしていた。10歳ころに父所有の古瀬戸四耳壺に魅せられ、自分でも作ってみたいと陶芸家を志し轆轤を引きはじめ、14歳の時には自宅に辻陶器研究所の看板を掲げ作陶活動を開始し、ほどなく、日本橋高島屋美術部に認められ美術画廊の一隅に作品常設の展示ケースが与えられて、白磁の作品が販売された。驚くべきは、辻の展示ケースが板谷波山の展示ケースのすぐ隣に設置されていたことである。1943年、辻が16歳の時のことであった。
戦後、辻は幅広い分野の美術家と交流を深め、公募展・団体展に積極的に参加。作品は、壺や花器などの施釉陶器から食器・アクセサリ-など多岐にわたり変遷していた。
1955年、世田谷から多摩丘陵・連光寺に移り、新たな工房と登り窯で制作をはじめ、1960年には、信楽土を使った無釉焼き締めの作品を手掛け始めたのである。辻は「明る寂び」という言葉が信楽焼にもっとも相応しいと思ったと言い、おもむくままであった作品展開を信楽の土を使い登り窯で焼成することに方向転換し、辻の「日本人独特の精神に触れる作品の制作」が始まったのである。
この作品は、上質な信楽土を用い、轆轤で筒状に成形したのち、登り窯の中で横倒しの状態で焼成された作品で、高温焼成による変形が見られ、明るい緋色に加え、幾筋も流れたビードロ自然釉の美と貝殻の目跡が印象的な作品である。
寂びた風情を残しながら、そこはかとない華やかさや軽いユーモアを含んでいることを「明る寂び」と提唱した山口諭助氏の言葉に協調し、自らの作陶の指針とした辻 清明が到達した境地を見せる一品である。
辻 清明 信楽自然釉花生
中国の明時代末期(17世紀)頃から景徳鎮の民窯で作られた染付磁器は、数多く日本に輸入。高級な輸入品であるそれらのうつわは、富裕層に愛好され茶の湯に取り入れられました。
日本国内で永く愛蔵されたそれらの染付磁器はのちに「古染付」とされ日本文化に根強く馴染む存在になっております。
今回の特別展では、北大路魯山人がかつて所蔵されていた逸品を中心に特別展観いたします。
和の心に寄り添ってきた古染付。その軽妙洒脱で特徴的な図柄文様が描かれたうつわの数々をぜひご高覧いただきたくご案内申し上げます。
このたび黒田陶苑では、若尾 誠さんの個展を開催いたします。
若尾さんは、若いころから粉青瓷を追求し、有名な公募展での受賞を繰り返している逸材です。このたび、新作の「月白瓷」を中心にした展観で、再び世に問いたいと、今回の展観に力を注いでいます。
室町時代から続く陶郷の一等地で、若尾さんは次代を見据えています。
ぜひ、若尾さんの新作をご高覧ください。
月白瓷茶碗
若尾 誠 Wakao Makoto
1959 岐阜県多治見市生まれ
1984 日本伝統工芸展入選
2000 日本工芸会正会員
2009 東海伝統工芸展日本工芸会賞受賞
2011 岐阜県伝統文化継承功績者表彰
2012 美濃陶芸庄六賞茶碗展銅賞受賞
2015 美濃陶芸庄六賞茶碗展奨励賞受賞
現代茶陶展TOKI織部奨励賞受賞
菱田賢治さんの個展がオープン。
数多い常設作家のなかでも、特にお客さまのご期待が大きい菱田さん。
東京芸大から某有名企業に進み、芸術の質実を獲得したうえで、ものをひとつひとつ手で作る仕事を天職にした。その作品は技術高く技巧精緻であるがそれに安住することなく、技術の革新を探っています。
今回は現代的な根来作品も充実し、陶漆の可能性をさらに切り拓いた作品を展開しております。
ぜひ、未体験の和の心をご実感ください。
展覧会は、7月13日(木)まで。なお、月曜日は定休日になります。
金彩陶漆茶碗