8月13日(火)から16日(金)の4日間を夏季休業させていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。
17日(土)午前11時より平常営業させていただきます。
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ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。
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このたび黒田陶苑では、寺田鉄平さんの個展を開催いたします。
寺田さんは、愛知県瀬戸で代々続く陶家に生まれ、大学時代に
は彫刻を学び、卒業後すぐに家業に従事しながら、陶芸活動を
始めました。伝統技法を誰よりも知る環境にある強味を最大限に
活かし、穴窯による窯変作品をはじめ、瀬戸の伝統を重視しつつ
も今までにない革新的な作品まで幅広く手がけている陶芸家です。
今回の個展で初めて発表する「瑠璃織部」は、古典を充分に咀嚼
したうえで出来上がった作品で、色彩やデザインにも優れています。
ぜひ、お手にとってご覧いただきたくご案内申しあげます。
瑠璃織部角鉢 w20.5×h2.8㎝
ペンギン酒注 h12.7㎝
燕酒注 h9.7㎝
寺田鉄平 Teppei Terada
1975 愛知県瀬戸市出身
1998 東京造形大学彫刻科卒業
父・寺田康雄に師事
2012 第1回・黒田陶苑個展
このたび黒田陶苑では、吉田周平個展を開催いたします。
大学時代から青瓷の美を追求し、青瓷の新しい可能性を探る
活動を続ける吉田周平さんのデザインされたシャープで美し
い造形は、青瓷の色に調和し現代性を強調しています。
今回の個展では、実用性の高いうつわを中心に、花器や茶器
など80点が出品されます。
ぜひ、ご高覧賜りますようご案内申しあげます。
青瓷酒注 w16.5×d12.5×h19.8㎝
青瓷花入 w14.8×h18.3㎝
青瓷ぐい呑 w6.5×h5.8㎝
青瓷小鉢 w10.1×h5.5㎝
吉田周平 Yoshida Shuhei
1979 石川県金沢市生まれ
1997 東北大学理学部 入学
2005 東京藝術大学美術学部 入学
2009 東京藝術大学 美術学部工芸科卒業
2011 東京藝術大学大学院 陶芸専攻 修了
2014 神奈川県茅ケ崎に工房を作る
2019 第6回個展(銀座 黒田陶苑)
このたび黒田陶苑では、菱田賢治個展を開催いたします。
陶胎漆器と呼ばれる陶芸と漆芸を組み合わせた特別な技法でもって、
複雑な工程を経て、一点一点時間をかけて作り出している菱田さん。
近年は金や銀を巧みに取り入れ、陶芸では表現できない上質で豪華
な輝きを持つ作品に力を入れています。
令和最初の個展では、日常使いのうつわから酒器・茶道具まで
約250点の新作が会場に並びます。
洗練された美しさと実用性を兼ね備えた菱田さんのうつわをぜひ、
身近においてお愉しみください。
正倉院紋陶漆茶碗 w12.5×h7.3㎝
山霧図陶漆茶碗 w12.5×h7.3㎝
竹林図茶箱 w21.3×d14.5×h14.0㎝
竹林図漆桶建水 w13.5×h11.0㎝
旅茶碗セット
魚図青海波紋酒杯 w7.2×h5.0㎝
菱田賢治 Kenji Hishida
1964 神奈川県横須賀生まれ
1989 東京藝術大学美術学部デザイン学科卒業
1991 東京藝術大学大学院修士課程修了
株式会社電通入社
2008 静岡県伊豆熱川に工房を作り、制作開始
2012 第1回黒田陶苑個展(以降、毎年開催)
このたび黒田陶苑では、今井完眞 個展-めでたい-を開催いたします。
写実表現主義の超絶技巧で世に知られることになった今井さん。
彼の作る作品には生命が宿っているようで、見入れば呼吸までしているように見
間違えてしまうことがあります。見る者の視線が作品の眼と合った瞬間には、魂の
宿りさえも感じさせてしまいますから、彼はもはや超絶技巧さえ超越した技量をも
ってしまったのかもしれません。
令和元年、慶祝ムードが続いている昨今に、今井さんの新作を身近に飾り、祝い
事が続くことを祈りたいものでございます。
ぜひ、ご高覧いただきますようご案内申し上げます。
鯛 w25.3×d21×h21㎝
鯛 w21×d14×h19㎝
鯛 w10×d7.2×h9㎝
鯛 辰砂窯変 w18×d13×h13㎝
今井完眞 Sadamasa Imai
1989 京都市生まれ
2013 東京藝術大学 美術学部工芸科卒業
2015 東京藝術大学大学院 陶芸専攻 修了
2019 第5回黒田陶苑個展
このたび黒田陶苑では、山田 想個展を開催いたします。
常滑焼の名門に生まれた山田 想さんは、山田常山の後継者として、腕を磨く毎日を送っています。
今回の個展では、お家芸として高名な朱泥急須を主体に、青釉を使った「青」作品や穴窯での焼き締め作品などを展開いたします。
ぜひご高覧賜りますようご案内申し上げます。
朱泥急須 18,000yen
青 急須 50,000yen
常滑土瓶 60,000yen
青 土瓶 35,000yen
青 急須 50,000yen
青 後手急須 30,000yen
山田 想 Soh Yamada
1979 愛知県常滑市出身
四代山田常山の長男
2002 常滑市立陶芸研究所修了
岐阜県多治見にて制作開始
2004 常滑に戻り、常山窯で制作
2009 第1回黒田陶苑個展
愛知県北東部の岐阜県と静岡県との県境に近いエリアにある山深い設楽町。住所でいう愛知県北設楽郡設楽町は、まっすぐ南下すれば、浜名湖。逆に北進すれば、乗鞍岳・立山がある日本列島のちょうど真ん中・日本のへそに位置するところ。
その設楽町に鯉江良二が移ったのが1980年代の終わりころのことであった。
それまで、愛知県の南端部・知多半島の常滑に製作拠点を置いていた鯉江が、愛知県瀬戸市にある愛知県立芸術大学の助教授に就任したことで、通勤の利便性を図り拠点を移すことになりました。
その設楽町の鯉江の拠点:工房は、鯉江の旧友である金子潤氏が所有する別荘兼工房であり、当時金子はアメリカ・オマハに拠点を置き活動していたことから、空き家になっていたものを鯉江が借り受けることになった。
その設楽町は山奥でありながら、高速道路へのアクセスが良く、クルマで移動するには利便性の高いところで、大学に通うのは無論のこと名古屋・東京・関西・北陸に出向くのにとても好都合な場所である。
鯉江良二が50歳をすぎて、陶芸家・アーティストとしてもっとも充実する時期を過ごした愛知県設楽町の拠点では、数々の名作が生まれていった。
その後、岐阜県上矢作町に拠点を移すまでの数年間に、茶碗・花器・うつわ・オブジェなどの陶芸作品に限らず、金属や木、鉄・アルミ・漆・ガラスなどの異素材を使った作品も多く残すことになりました。また、書や絵画・ドローイングなども数多く残し、鯉江の制作の多様性が広く一般に知られることになる時期でもありました。
この時代の鯉江は、原料である土に向き合い、「土探し」と称し、日本のみならず世界中を土を探すために歩き回り、良い土を見つけては作陶を試みていました。
この作品は1992年の作品で、工房を構えていた設楽町の山で採った山土を原料にし、設楽の自然林の焼却灰を掛けた作品です。
特徴的な白黒の色分けがこの作品のダイナミズムを演出し、小石やジャリが多く混入したこの作品は、所謂茶道具としては破天荒といえる。
近代茶道の隆盛が足踏みする2000年代以降、茶道具としての茶碗の意味に変化を求められるなか、この破天荒な茶碗の存在は刺激的です。